口周りの筋肉を鍛えることで口臭予防になる?
はい。
口周りの筋肉を鍛えれば唾液の分泌量が減らずにすみます。老化によってドライマウスになる大きな原因の一つは、この口周りの筋肉が衰えてくるからです。
先生
ハニワくん
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口周りの筋肉の強化で口臭を予防しよう
口周りの筋肉の強化することで得られる恩恵は、『唾液の分泌』です。そしてそれによって得られるのは『口臭予防』です。唾液というのは口臭ととても深い関係があるので、それが出なくなるということは口臭が出やすくなるということです。
口臭というのは様々な要因があります。
生理的口臭
呼称 | |
---|---|
一般的なもの | 加齢性、起床時、空腹時、緊張時、疲労時など |
ホルモンの変調などに起因するもの | 妊娠時、月経時、思春期、更年期など |
嗜好物・飲食物・薬物によるもの | ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など |
病的(器質的・身体的)口臭
呼称 | |
---|---|
歯科口腔領域の疾患 | 歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症、舌苔、悪性腫瘍など |
耳鼻咽喉科領域の疾患 | 副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など |
全身(内科)疾患 | 糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)など |
このうち『加齢性』による口臭の原因で考えられるのは『ドライマウス』です。高齢になるとどうしても唾液の分泌量が減ります。ただし、『65歳以上の人が全員ドライマウスである』わけではありません。その記事にも『80歳ぐらいに加齢性のドライマウスが生じる』とありますが、意識をして予防すれば対策ができます。
口臭の原因の一つである『唾液の減少』は、『口周りの筋肉の衰え』によっても生じてしまうので、口周りの筋肉の強化を意識することで、それが予防できるということです。
上記の記事にも書きましたが、加齢によって以下のような問題が懸念されます。
筋力・バランス能力の低下、骨や関節の病気などによって転倒・骨折しやすくなること。自立した生活ができず、介護が必要となる危険性が高い状態。
筋肉量が低下し、筋力または身体能力が低下した状態。加齢によるものと、体を動かさなかったり、栄養不足、病気などが原因で筋肉量が減る場合のものとがある。
加齢によって筋力や精神力が衰える状態全般を指す言葉。働くことが面倒になると、ますます筋力が低下し、要介護のリスクが高まる。
フレイルを放っておくと、ロコモティブシンドロームになるんですね。そして、サルコペニアというのは何のことはなく、ただ『運動しないと筋肉が減る』、『加齢によって筋肉が減る』というあの現象を指し示した言葉です。日本整形外科学会や、日本老年医学会などが提唱している言葉ですね。
老化するとドライマウスになりやすいのは、これらの『筋肉量の低下』が一つの大きな原因です。しかし、そんな老人であっても口周りの筋肉の強化によって唾液の分泌量は上がるのです。
先生
ハニワくん
毒出しうがい
その口周りの筋肉の強化の方法としてまず考えられるのが『毒出しうがい』です。『歯科医が考案 毒出しうがい』にはこうあります。
口が疲れるのは、口のまわりの筋肉が衰えているからです。口の周りの筋肉も、からだの他の部位の筋肉と同じように、使わなければ衰えます。また、加齢とともに衰えます。逆に、使えば何歳になっても筋力がアップします。
『毒出しうがい』というのは、『入念なうがい』のことです。更に毒出しうがいによって記事に書いたように様々な恩恵が得られます。つまりこの毒出しうがいによって、
- 歯垢が溜まるのを予防できる
- 歯石が作られるのを予防できる
- 歯周病が原因の口臭や、あらゆる病気を予防できる
- 口周りの筋肉を鍛えられる
- 口周りの筋肉を鍛えることによって唾液の分泌量が上がる
- 唾液の分泌量が原因の口臭対策ができる
- 口周りの筋肉を鍛えられ、口呼吸が治る
- 口呼吸が原因の睡眠時無呼吸症候群、ED、扁桃腺炎が予防できる
- 扁桃腺炎と、その二次疾患の腎炎等における口臭を予防できる
という、これだけのメリットを得られるわけですね。たかがうがいと思っても、これは侮れません。これだけの要素を抑えて、口臭予防となるわけですね。
先生
ハニワくん
口周りの筋肉の強化で口臭を予防しよう
舌回し
また同じ考え方で『舌回し』も有効です。専門家たちの話をまとめると、この舌まわしによって、
- 唾液がたくさん分泌される
- 唾液によって舌苔の雑菌を洗浄できる
- 口周りの筋肉が鍛えられる
- 舌のツボを押して内臓の機能が改善できる
わけですね。これらの改善によって結果的に口臭が改善できるわけです。
先生
ハニワくん
キシリトール100%の硬いガムを噛む
また、『キシリトール100%の硬いガムを噛む』ことも口臭予防に有効です。キシリトールの含有率が多ければ多いほど、ガムは硬くなります。噛み応えが強くなるほど、唾液の分泌が促され、口の中のpHが酸性から中性に戻りやすくなります。では、虫歯になる流れを見てみましょう。
もう一つの流れがこうですね。
ポイントは、
- ミュースタンス菌
- よく噛んで食べる
です。つまり、『和食等の甘さを控えた健康的な食事』を、『よく噛んで食べる』ことで歯に余計な物質が付着するのを防ぎ、たっぷりと唾液を出して歯の状態を『中性』に戻して『再石灰化』させて歯の修復をすることで、虫歯を予防できるのです。 そしてそれにはキシリトール100%の硬いガムを噛むことも非常に有効だということです。キシリトール自体に虫歯の予防効果がありますからね。
先生
ハニワくん
大きめに切った食物を食べる
更に同じ考え方で、『脳卒中・がん・肌の老化予防から、誤えん性肺炎まで 唾液サラネバ健康法』にはこうあります。
大きめに切った食物を食べる
よく噛んで食べること(咀嚼)は表情筋の発達を促すので、自然に唾液腺をマッサージをしていることにもなり、唾液量そのものも増えていきます。
『大きめに切った食物を食べる』、つまり『噛み応えのあるもの』を食べることでもその目的は達成できます。『体の不調は「唾液」を増やして解消する』では、唾液の分泌量が激減してしまった理由を3つ挙げています。
- 軟らか食が増えた
- 水分といっしょに食事を摂る習慣が増えた
- 食事にかける時間が減少した
この根底にあるのはやはり『咀嚼』なのです。よく噛んで食べることが減り、口周りの筋肉が衰え、唾液の分泌量の低下に繋がれば、結果的にネバネバ唾液が出やすくなり、『ニオイを出す細菌』が増え、口臭が出やすくなるということなのです。
自律神経や環境によって口の中に起きる変化
繁殖する菌 | 分泌される唾液 | ニオイ | |
---|---|---|---|
交感神経優位 | 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 | ネバネバ唾液(粘液性唾液) | する |
副交感神経優位 | 善玉菌。好気性菌脂臭 | サラサラ唾液(漿液性唾液) | しない |
これを考えたとき、『早食い』をする人に口臭があるという話の実態が見えています。早食いの人は、早食いだから口臭になるわけではなく、『早食い出来るものは大体硬い食べ物じゃない』、あるいは『早食いする人はよく噛んで食べない傾向がある』ということで、結果的に口臭が出やすいということですね。
先生
ハニワくん
積極的にしゃべる
また、無口になることが多い人も口周りの筋肉は衰える傾向にあります。『しゃべらないと口周りの筋肉、舌が動かず、唾液が出なくなってしまう』ということです。下記の記事に書いたように、私の部下のように吃音症であったり、極度の人見知りであるような人はともかく、そうじゃない人は積極的にしゃべるように意識することも大事です。
フランスの劇作家、コルネイユはこう言いました。
自分の思っていることを口に出したり、外に吐き出すことはとても重要です。例えば、ハーバードで学士号を取り、 スタンフォードで博士号を取得したソニア・リュボミアスキーの著書、『幸せがずっと続く12の行動習慣』にはこうあります。
心理学の世界では『トラウマとなる過去の出来事に関して心の奥底にある感情を書けば、多くの恩恵がもたらされる』という結果が次々と出ています。
対照グループに比べて、試練やトラウマなど心の奥にある思いや感情を掘り下げながら書き留めて3日間を過ごした人々は、その後、以前よりも病院へ行く回数が減り、免疫システムが向上した、という結果が示され、落ち込むことや苦悩することも減ったと報告されています。
さらに、学業や仕事の成績が上がり、失業していた人も、その後の就職率が高くなったのです。このような影響はさまざまな人に現れました。健康な人も病気の人も、若者も老人も、貧しい人も裕福な人も、そしてヨーロッパや東アジア、北アメリカに住む人にも同じ結果が出たのです。
毎日15分でもいいから、自分と向き合って自分の中に凝り固まった膿を排出する時間を設けることは、とても重要です。例えばこの例にあるように、それによって結果的に気持ちが前向きになります。すると自律神経はどうなるでしょうか。
- 交感神経が優位=緊張、不安
- 副交感神経が優位=リラックス
ですから、交感神経が優位になることで出てくる、あの『ネバネバ唾液』が出にくくなります。さらにこのテーマについて深く潜るなら下記の記事を見るのがいいでしょう。
先生
ハニワくん
口周りの筋肉の強化で口臭を予防しよう
ダイエット効果もある
とにかく、口周りの筋肉を常に鍛えることは様々な恩恵があります。口臭だけじゃなく、あごのラインがスッキリして、ダイエット効果もあります。『口元美人化計画』には、
今日から降格美人になれる簡単トレーニング
(省略)口角がいつも上がっている女性は明るく笑顔の素敵な印象がありますね。一方、口角が下がっている人は本人はそんなつもりはなくても、不機嫌そうな印象を与えかねないだけでなく、年齢より老けて見えます。そうかといって無理やり上げるのは不自然で、いかにも作り笑いになってしまい、若干怖いですよね。実は、日々の実戦で口角を上げることができるのです。
として、口を開け閉めする筋肉と神経系をトレーニングする方法を教えています。簡単に言えば『顔面体操』ですね。どちらにせよ、顔面も口周りも筋肉も脳も、すべてにおいて人間の体の部位というものは、『使わなければ衰えてくる』ということを忘れないようにしましょう。
先生
ハニワくん
『気運』を呼び込め!
表情筋が衰えて印象が悪くなると、『運気』が悪くなります。私は男なのであまり『運気』という言葉は使いませんが、しかし、確かにそういうマイナスなエネルギーが働くと、『気運』すらも呼び込みづらくなります。すると考え方がどうしてもネガティブになり、それに付随して結果もネガティブなものが多くなりがちです。
印象管理を専門にする専門家は、見た目だけ気にしてある種滑稽にも見えるのですが、しかしたしかにその人を見るといつも、
確かにいい笑顔ということは事実だな…
と感じます。そうした相手に与える印象でポジティブな気運を呼び込みやすくなり、いい結果が生まれやすくなることは事実なのです。つまり、生きてる間は、脳も、顔面も、筋肉も、衰えさせないように常に鍛え続けようということですね。それについてどう捉えるかは自由ですが、それができるのは、生きている証でもあるのです。
先生
ハニワくん
- 口周りの筋肉の強化することで『唾液の分泌』が促され、口臭予防ができる。
- 老化するとドライマウスになりやすいのは、これらの『筋肉量の低下』が一つの大きな原因。
- 老人であっても口周りの筋肉の強化によって唾液の分泌量は上がる。
- 『毒出しうがい』というのは、『入念なうがい』のこと。
- 『舌回し』も口周りの筋肉の強化に有効。
- キシリトール100%の硬いガムを噛むことも口周りの筋肉の強化に有効。
- 大きめに切った食物を食べることも口周りの筋肉の強化に有効。
- 積極的にしゃべることも口周りの筋肉の強化に有効。
- 口周りの筋肉を常に鍛えることはダイエット効果もある。『運気』につながる『気運』を呼び込め!
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