儒教の始祖 孔子(画像)
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内省
弟子の子張に、
子張
仁の実践はどうすればよいのですか?
と問われた孔子は言った。
『礼儀正しい行動をしていれば、人から侮辱されるようなことはなくなる。寛大であれば人望を得られ、誠実であれば人から信頼され、俊敏であれば仕事がスムーズにでき、恵み深ければ人を自由に使いこなすことが出来る。』
人から侮辱されていて、人望もなく、信頼もなく、仕事が出来ない、思慮浅はかな”牢働”者など、どこぞの物好きとて、忌み嫌う。自分から忌み嫌われる行動をとっておいて被害者ヅラされても、筋が通らないだろう。
『仁』とは、孔子の教える儒教において最高徳目で、他人と親しみ、思いやりの心をもって共生(きょうせい)を実現しようとする実践倫理のこと。礼儀、寛大さ、誠実さ、俊敏さ、恵み深さ。このすべてが、自分の心構えが根源だということを知るべし。
”どうすれば?”ではない。
アウトサイド・イン(外部の何かしらの力を借りて内部を変える)で物事を考えてはならない。インサイド・アウト(自分の心と向き合って仁を育てる)なのだ。
参照文献
陽貨第十七-六
恭なればすなわち侮られず、寛なれば、すなわち衆を得、信なればすなわち人任じ、敏なればすなわち功あり、恵ならばすなわちもって人を使うに足る。