儒教の始祖 孔子(画像)
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内省
寿ぐ(ことほぐ)というのは、言葉で祝福するという意味だ。知者は楽しみ、仁者は寿ぐ。つまり、知者は自分の楽しませる方法を心得ているが、仁者ともなると、更には周囲の者まで楽しませることが出来る。
『仁』というのは、思いやりであり、いつくしみであり、なさけである。特に、この孔子の教えである儒教における最高徳目で、他人と親しみ、思いやりの心をもって共生を実現しようとする実践倫理とされている。
知者はとても賢い。身の回りにも、この『知者』はたくさんいるだろう。私の周りにもたくさんいる。経営者、作家、調理師、会計士、弁護士、シェフ、運転手、教師、システムエンジニア、建築家、デザイナー、ゲーマー、彼らはとても豊富な『知識』を持っていて、つまりは『手に職』を持っている人間である。(ゲーマーはわからんが)
だが、『仁者』とは限らない。彼ら『知者』は、人を寿ぐ、つまり、人が救いを求めているのであれば、助言を、叱咤が必要であれば、説教をしているとは限らない。まずは自分のことだけが出来ているのが『知者』だ。時には人の為に損をし、言い返され、いわれのない誤解を受けてまで、人を『仁』の心によって思いやるような人、つまり『仁者』を目指す人生は、とても生きがいがある。
参照文献
雍也第六-二十三
子曰わく、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。
関連する『黄金律』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』