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考察
アインシュタインはこうも言う。
自分の人間性、個性、人格、自分らしさ、これ以上大事にすることなどあるわけがない。その中には『良心』も入っているのだ。アインシュタインは、
とも言っていて、つまりそれは『愛』を見て見ぬフリをしない、という意味でもある。従って、挙げたこと以上に人が大事にすることなどないのだ。ダイヤモンドも、金環日食も、高級外車も二の次だ。全ては貴重で、高価で、輝かしいかもしれないが、それよりもはるかに輝かしいのが、自分の人生なのである。
ブッダは言った。
『天上天下唯我独尊』だと。この言葉の真の意味は、『この世に自分という存在は、たった一人しかいない、唯一無二の人生を、悔いなく生きるべし』ということなのである。
また、人間性ということならアインシュタインはこうも言った。
アインシュタインはこの『人間性』ということについて、こだわりを持っていたようだ。『「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界』にはこうある。
アメリカに亡命していた物理学者たちは、ドイツに先んじて原子爆弾の製造に成功するべく、ルーズベルト大統領への原爆開発への進言書を作り、アインシュタインにも署名を勧めました。第一次世界大戦から平和活動に尽力していたアインシュタインは、自らの理論で兵器を作ることにためらいつつも、ナチスが新型爆弾を手に入れることを恐れ、ついにサインしました。1939年8月のことです。
核兵器の完成に貢献してしまったアインシュタインだが、しかし、それは嫌々だった。ナチスがそれを手に入れるよりは、そうするしかない。そう考えたのである。そこにあるのは『人間性』だ。彼にそれがなければ、『ためらう』ことはなかった。どちらかというとそれをないがしろにし、踏みにじっていたのはヒトラーである。
アインシュタインはヒトラーと同時代を生き、見えないところで戦っていたのだ。彼ほど人間の尊厳を凌辱した人間もいないだろう。『アウシュビッツ強制収容所』での、ホロコーストである。それがどれほどの凄惨な事実であったかどうか写真を載せたいところだが、私はそれを強く拒否したい。どうしても知りたいなら検索するといいだろう。写真を見る勇気がない人は、そこから生き延びた人間が書いた名著、『夜と霧』を読むのがいい。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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