仏教の開祖 釈迦(画像)
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内省
私など、思い通りにならないとイライラする性格である。これは、長所として見れば計画的であり、意志の強さの表れだが、短所として見れば、それゆえに『何でも思い通りにいく』と思い上がりがちだということだ。
例えば昨日、いつもスムーズに閉まる家のドアが、急に重たくなって、イライラした。『自分の思い通りではなくなった』のだ。それを受け入れることが出来なかった。そして、ドアを外し、ホコリを掃除するとか、そういうことをしてみたが、戻しても、全く直っていなかったのを見て、正直ドアを蹴破りそうになった。まさしく今日のブッダの言葉は、そんな傲慢な私を戒めてくれているのである。
私はつい、教育者、指導者、経営者という立場も手伝ってか、
『自分の思い通りにいくものだ』
『いかなければならない』
『いかなければ未来はない』
『いった方がうまくいくに決まっている』
と思いがちだ。もちろんそれが本当に未来を切り開く起爆剤になるときが多いが、だが、世の中に絶対などない。『頑固』なのはいい。だが、『頑迷』になってはならない。その違いを今一度再認識する今日の内省である。
参照文献
仏典
法句経349。
関連する『黄金律』
『人間が戦うべき相手は外にはいない。「内」にいるのだ。』
『アウトサイド・インではない。インサイド・アウトだ。』