キリスト教の礎 イエス・キリスト
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内省
人間は、半ば計画を立てる能力を持ち、スケジュール通りに人生を進ませることが出来るようになったことが、この地球で生きて、『人間本位』たらしめた、ある種の要因である。つまり人間は本来、物事がいつどのようにして起きるかということを、知ることが出来ないのだ。安穏に暮らしている魚が突然にして漁師の網にかかってしまう。悠々と空を飛ぶ鳥が一瞬にして罠に落ちてしまう。それと同じように、どんな人もまた突如として災難に見舞われてしまう。
それなのに人間は思い上がる。自分たちには災難が、まさか降りかかるとは思っていないのだ。『平和ボケ』の時代や環境に生きる人間は、特にそういう傾向があるだろう。
同じくこれについて、仏教の開祖・ブッダは、『諸行無常』という真の言葉を残している。『諸行無常』とは、この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。この世の掟を知り、人間本位になってはならない。鳥も、魚も、動物も、虫も、そして我々人間も、同じ掟のもとに生まれた地球の生命。それ以上でも、それ以下でもないのだ。
参照文献
聖書
コヘレットの書 第9章。
関連する『黄金律』
『愛があれば全ては解決する。』
『流動変化が避けられないことを知っているかどうかは、人間の運命を大きく変える。』