キリスト教の礎 イエス・キリスト
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内省
友に向かって剣を抜き、友の意見に強く反対したとしても、いつか誤解が解け、あるいは理解し合って再び友人になることはあるだろう。しかし、友を侮辱したり、裏切ったり、意志や尊厳を踏みにじるような真似をするのなら、覚悟しなければならない。いずれ自分が蒔いたその種を、刈り取る日が来るだろう。
個人的に、私は、私を侮辱した人間のことを覚えている。それは私が、繊細だからだ。繊細ということは、ちょっとしたことで傷がつく、あるいは落としたら割れてしまうガラスの様な物質を想像するとわかりやすい。私の心は、その『繊細』なのだ。繊細だと、ちょっとしたことで傷がつき、大きな不快があると深い傷がつく。そしてそこに、侮辱、裏切り、踏みにじりようなことが起こると、その深い傷に入り込んで、まるで毒を受けたように強烈なダメージを受ける。
いや、たしかに時間が傷を治す。だが、その毒でついた色は傷痕となって一生消えることはない。どんなに深く長い友情がそこにあっても、その傷痕は一生消えることはない。
参照文献
聖書
シラの書 第22章。