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アリストテレス『実際に奴隷である人、あるいは自由民である人のすべてが、生まれながらに奴隷または自由民であるとは限らない。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

アリストテレスが息をした時代には、奴隷制度があった。そして、キリストブッダが息をした時代も同じだ。何しろ彼らを祖とするキリスト教や仏教という宗教が出来た背景には、この『奴隷制度』を直視した当時の人間の感情が深く関係しているのである。

 

『ロウソクについていた火が、消えた。だから新しく、つけた。だが、その火がどうしてさっきまでの火と同じものだと言えよう。』

 

ロウソク

 

例えばブッダは、このロウソクの火の考え方で行われてきた負の業(カルマ。行い)が、輪廻(生まれ変わり)によって連鎖されるべきだという考えを強く否定した。これはアリストテレスの考え方と同じだ。しかしアリストテレスはこうも言う。『奴隷に相応しい人が存在する。』と。奴隷になるべく生まれついた人たちがいるというのだ。アリストテレスはこう続ける。

 

『生まれつき奴隷であり、主人に支配される方が…彼らにとってはよいのだ。』

『つまり、他人のものになれる人、自らは理性を持たないが他人の理性を理解できる程度に理性に関与する人は、生まれながらの奴隷である。』

 

つまりこういうことだ。『主体的』か『反応的』かということである。自分の人生の舵を握り、主人となって文字通り、主体的に生きる人は、たとえ生まれた身分が奴隷であっても、彼は奴隷ではない。だが、自分の人生の舵を握ることを放棄し、舵を握ってくれる主人を探して反応的に生きる人は、たとえ生まれた身分が自由民であっても、彼は奴隷である。

 

ルソーは言った。

 

『金』だろうが、『ご主人様』だろうが、自分の人生を『手放して』、隷属的に生きる人間に成り下がってはならない。私の部下には、『主体性を磨け』と指導し続けて10年、全く主体性を持てない人間がいる。正直に言って、10年という時間はあまりにも長すぎる。彼は幼い頃に兄を事故で亡くしたことも手伝って、自分が被害者だと思って生き長らえている。主体性を持たずに周りに判断をさせ、それに乗じて生きていくことに依存してきた。そして社会に出て自立を求められたとき、彼がそれまでそうして逃げ回ってきたツケが回ってきたのだ。彼はまるで『奴隷』である。私は『そうなるな』とどれだけ言っても、異常な数ほど言っても、彼には響かない。

 

主人様

 

教育の神、森信三は言った。

 

何度流されてきただろうか。どれだけの強度で指導してきただろうか。私の『真剣さ』や『エネルギー』を測りたいなら、このサイトをくまなく見ればいい。しかし、彼には響かなかった。いや、厳密には『ほんのわずかしか』響かなかった。つまり、そんな彼でも後500年の時間があれば、大きな成長を見せるだろう。『自由民』として主体性を持ち、自立して生きていくことができるだろう。だが、有限の人生では無理だ。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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