名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
よく聞く言葉かもしれないが、イチローもこれを言っているわけだ。そして間違いなく、それを実感して納得したから、この言葉を自分の口から捻出したのだ。本当にそうだった。壁は、超えられる可能性がある人にしかやってこない。そう考えて壁にひるまず挑んだら、乗り越えることができ、振り返るとそこには壁はなかった。
それはそうだ。『乗り越えた』のだから。そこにあるのは、崖の上のような景色である。壁を乗り越えた今は、まるで階段を上った、あるいは山を登ったようなイメージで、一つ上の境地に達したということになる。だとしたら、壁を乗り越えて後ろを振り向けば、そこに壁があるわけがない。
だが、上る前には壁はあるわけだ。実際に肌で感じた。出る杭として打たれるような気配もあった。周りの人や常識が、そこから向こうの方向へ行かないように洗脳させていた。しかし、マイケル・ジョーダンは言った。
やはり、上る前にも壁は存在しないのである。
ここで考えたいのは、そもそもなぜそれを『壁』だと思ったかということだ。例えばもっと違う言い方で、『断崖絶壁』とか、『行き止まり』とか、『ゴール』だと言う表現をすることもできるはずだ。しかし、それを『壁』だと言った。だとしたらそこにある差は、
ここが行き止まり(ゴール)なわけがない
と思うか思わないかということであり、そう思わない人間だけが、それを『壁』だと認識する。ということは、『それは乗り越えられるはずだ』と思うのがそういう人にとっての普通だ。『行き止まり』や『ゴール』ならそこが終着点のように受け止めるが、単なる壁ならまだまだ何とかなる。だとしたら、『壁』は乗り越えられる人の目の前にしかやってこないのである。
松下幸之助は言った。
ある日、富士山に取材しに行く途中とある秀麗な景色が目に留まり、そこを写真に撮りたいと思ったから部下に、その道へ行く場所を探してもらうために、指示をした。すると部下は、
部下
という、この文字がピタリ当てはまるようなテンションで一つ道が行き止まりだったからといって、まるでその場所へ行くこと自体をこちらに諦めさせようとしてきたのだ。彼の性格は分かりやすく言うと、『ちびまる子ちゃん』の『藤木君』である。彼のように悲観的な考え方をする代表的な人間なのである。そんな彼にとってはそこが『行き止まり』だったのであり、主体的な私はそれは単なる『壁』だった。回り道をしたら、すぐに目的地に辿り着けたのだ。
人生は、『迷路』である。
もしこの道が単なる一本道で、一度も壁にぶち当たらないものなのだと思っているなら、それはただ迷路をやっている認識がないだけだ。普通、迷路なら壁にぶつかってばかりだ。そのたびに、
うぅ…なんて悲惨なんだ…
と嘆いてしまうのは支離滅裂である。逆に、この道がもし単なる一本道だとしたらどうだろうか。私ならそんな道を歩くのはごめんである。そんなつまらない一生を与えられたとしても私は、地面を掘ってでも自分にしか歩けない道を開拓する。
イギリスの詩人、アレキサンダー・ポープは言った。
人間は『海に堕ちた』のだ。海の真ん中に堕ちた。そしてこう突きつけられたのだ。
『さっそくだが、お前は死んでしまう。せめてその前に、思う存分この世界を航海するといいい』
どうせ死ぬんだ。人生なんて、一日に一度壁があるくらいの難易度でちょうどいい。その難易度が自分の命を躍動させてくれるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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絶望名人部下
『絶望名人カフカ 希望名人ゲーテ』という本があり、『ちびまる子ちゃん』には『いつも前向き、山田君』と『いつも下向き、藤木君』がいますが、私はいわば『ゲーテかつ山田君』であり、私の20年来の部下は『カフカかつ藤木君』です。そのような人から見るとこの名言はどう見えるでしょうか。
もう一つの内省
壁がチャンスだと思うことができれば、どんな場面であっても前向きに進むことができる。
逆に、チャンスなどの前向きな意識よりも先にマイナス感情が生まれてしまうとチャンスを逃すことにもつながってしまう。
チャンスを逃さないためにも、常に前向きな意識が大事になる。
2023年6月から、名言の内省に彼の内省文を載せていきます。ちなみに彼は現在、私がこれらの文章を書いた『10年後』の年齢です。
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