ルネ・デカルトとは
フランスの哲学者。生誕1596年。男。通称『合理主義哲学の祖/近世哲学の祖』。デカルトは1596年生まれで、17世紀に活躍した哲学者・数学者です。特に合理主義哲学・近世哲学の分野においては祖とされ、『我思う、ゆえに我あり。』という名言が知られています。フランスで生まれ、10歳の時にイエズス会のラ・フレーシュ学院に入学しました。この学院はフランスの王のアンリ4世が邸宅を提供したことで有名です。(画像)
優秀な生徒であったデカルトは18歳で卒業し、その後ポワティ大学で法学と医学の勉強をしました。そして、数学者のフランシス・ヴィエアを始め数々の人物と会い、交流を広げていきます。その後はドイツやローマなどを転々とした後オランダへと移住し、「方法序説」や「哲学原理」などの著作を発表しました。デカルトは数学者らしく、真理探究のための規則(ルール)を作りました。それが『方法的懐疑』です。
- 1.『明証』
少しでも疑いのあるものは受け入れない。明確に正しいとわからない限り、真理と認めてはならない。
- 2.『分析』
問題はできる限り細分化する。問題をできるだけ小さな要素に分ける。
- 3.『総合』
単純なものから複雑なものへと順序だてて分析する。
- 4.『枚挙』
見落としがなかったか確信が持てるまで再確認する。すべての個所に見落としがないと確認できるまで検討を繰り返す。
そうやって疑い続け、捨て続ければ、正しく確実なものだけが残り、真理に到達すると考えました。しかしデカルトは、そうして考え続けていくうちに、一時的に『確かなもの』が何であるかがわからなくなりました。ですが、『今こうやって考えていること、これだけは疑いようのない事実だ』という結論に至り、『我思う、ゆえに我あり。』いう言葉が捻出されたのです。