名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
まず考えたいのは『寝る子は育つ』ということについてだ。日本文芸社『脳とカラダの不思議』にはこうある。
人間の身体の成長には、脳下垂体から分泌される成長ホルモンの働きが大きく関わっている。その成長ホルモンは、絶えず分泌されているものではなく、おもには激しい運動の後や、睡眠中に分泌が盛んとなる。(中略)つまり、人がもっとも成長しているのは、意外にも寝ている時間なのである。
では次に、『『からだの不思議』雑学』から、『よく寝る人ほど記憶力が良い!?』という一文を見て見よう。
『試験勉強なんて一気にやれば楽勝楽勝♪せっかく覚えたのに一度寝たら忘れちゃうでしょ。前の晩に寝ないで勉強して、ずっと起きてれば忘れないよ。』一件筋が通っている様に思えるこの暗記法、じつはあまり効果的ではない。(中略)よって、勉強するなら6時間×1日勉強するより、1時間×6日勉強するほうが効果的なのだ。
要点だけ抜き取ったので、更なる詳細は本を見てもらいたいが、しかし、これらを考えただけでも小林秀雄の言葉には、深みがあることがわかる。また、『天才の仕組み』の記事内に書いた、『セレンディピティ』や、『成長の仕組み』にある、ひらめきの場合もそうだ。左脳で死に物狂いで、責務と義務と使命に燃えている時は浮かばなかったアイディアが、全く違う場面で、ふとしたときに浮かんでくる。この部分も合わせて考えたい。
『人間は何もしないで遊んでいる時に育つんだよ。』
また逆にこれは、『底を見る』ということでもある。私は実際にそのような時期を過ごした人間だからわかるのだ。そして私から言わせてもらえば、この事実はそのような時期を過ごした人間にしかわからないかもしれない。無職でプー太郎。そういう時期を過ごした私は、お金もないのでやれることはなく、近所のゲームセンターで時間をつぶすとか、そういうことしかほかに選択肢がなかった。最初の最初こそ自由を味わえていい。だが、時間が経つにつれて心に虚無が生まれてくるのである。
(この心の虚無を晴らすには、一体何をすればいいんだ…)
淡々と、そうした事実に目を向けるようになり、そして自ずとそこから脱出する『模範解答』を探り出すのである。人間は一体、何のために生きているのか。みんなだって、ゲームを楽しんでいる。休日には私のように、何もしないで家でだらだらと過ごし、あるいは友人と楽しくしゃべって、余暇時間を過ごしている。彼らと私と、一体何が違うというのか。むしろ私は、彼らよりもそうした時間を多く有しているのであって、上の境地にいるのではないのか。それなのになぜ、こうも心に虚無が生まれるのか。そういう風に、人生を内省しだすのである。
『人間は何もしないで遊んでいる時に育つんだよ。』
小林秀雄の言うように、私が『そのような生活態度』が間違っているということを心底から理解することができたのは、私が実際にそのような生活態度を取っていたからだ。そうじゃなければ、極端な私は、短絡的に事実を解釈して、『仕事もせずに遊ぶ』ということが、正しい道だと考えてしまっただろう。何もしないでだらだらと過ごす人間は、自分の心の中に何か答えのみえないわだかまりのようなものを持っているものである。往々にしてそういう人は、その答えが見つかったとき、自分の命を躍動させることができる。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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