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荀子『終身の楽しみありて一日の憂いなし。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

運営者

考察

教育者、岩淵克郎は言った。

 

一日を一生のように真剣に生き、一生は一日の様に気楽に生きる。そう考えれば、荀子の言う様に、『一日に憂う』ことはなくなるはずだ。例えば『階段』を想像すればいい。『階段』は普通、永遠に続かない。どこかに続いている。それは往々にして、『次のステージ』だ。

 

階段

 

次のステージに行くためには、階段を登る必要がある。その為には足腰を鍛えなければならないし、登っている途中には、踊り場で休憩したいほど疲労することもある。だが、それが『階段を登る』ということであり、『次のステージに上がる』ということなのである。そう考えたら、今日、その疲れた足の筋肉痛は、明日、次のステージに上がるための、必須条件である。

 

ではここで、上級編を考えたい。子供を凄惨な事件で失った、ある夫婦の話である。彼らの『終身(そこから死んでいくまでの一生)』に、一体何が待ち受けているだろうか。

 

凄惨

 

そんなことがあれば、一生そのことについて支配され、あるいは自分たちだけが人生を楽しむことに罪悪感を覚え、犯人が無期懲役でも、死刑でも、憎しみに心を支配され、『一日の憂い』の『呪い』から、抜け出せないのではないだろうか。

 

確かにその通りだ。その夫婦に同情しない人間など、皆無に等しいだろう。私が当事者であれば、自分の手で犯人を殺さなければ気が済まないかもしれない。しかし、殺しても虚しいだろう。殺しても、子供は返ってこないだろう。そして自分もいずれ死ぬのだ。それに、『他の人々』はどうする。『他の人々への影響』はどうする。

 

自分たちがいつまでも被害者でいることで、周囲にはどういう影響を与える。負の雰囲気に引きずり込むことは、許されるのだろうか。いや、働きかけることで次の事件の抑制に繋がるかもしれない。しかし中には、そのせいで将来への明るい可能性を絶たれる人も出てくるかもしれない。

 

何がいけないのか。どうしたらいいのか。

 

例えば、こういう考え方はどうだろうか。私は生涯、無宗教を貫くと決めている人間だが、ブッダは言った。

 

ブッダ

 

この記事に、『諸行無常』という概念がある。最初から我々は、死に向かっているのだ。最初から我々も含めたあらゆる森羅万象は、流動変化しているのだ。この世に一つとして、固定されているものは存在しない。

 

流動変化

 

老化し、老朽化し、流れ、動き、広がり、縮まり、消滅し、壊れ、蒸発し、気化し、爆発し、破裂し、揺れ、潰れ、冷め、別れ、そして死を迎える。我々とて、流動して変化する、その内の一つだ。 それを『虚しい』と思うか、『尊い』と思うか、それを自分で決めてみよう。

 

byトーマス・マン

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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