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トーマス・フラー『激怒しているときには何もするな。嵐の海に漕ぎ出すようなものだ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『風林火山』の『孫子の兵法』を考える時、人間を過信しない人間の姿が、そこにある。人間とは、恒久的に未熟であり、人生とは『諸行無常』であり、計り知れない甚大な力の前に人は、太刀打ちすることは出来ない。

 

 

大自然のうねり、宇宙の摂理、時間の流れ、圧倒的な真理、これらを前にしたとき、人が出来ることなど、何もないのだ。『脳のゆらぎ』も、『カオス』も、『こみあげる激情』も、『押し寄せる波』も、同じように圧倒的で、逆らいようのない事象なのである。だが、そんなことを悟って、腹をくくったある時、妙に光って見える、ある瞬間がある。それは『勝機』だ。『スタートのサイン』だ。

 

 

そういう風に、自分以外の圧倒的な力の存在を考慮しながら、最適な駒の進め方をしたい。

 

『激怒しているときには何もするな。嵐の海に漕ぎ出すようなものだ。』

 

具体的に言うと、私のことでもいくつかこれを証明できる事例があった。その前に考えるべきなのは、この『何もするな』という言葉を、『オールをこぐな』、つまり『押すな』、あるいは『自分から攻めるな』という意味で解釈することである。

 

私は極端な性格で、喋るときは3時間淡々としゃべり続けるが、喋らないときは一言も喋らない。私は、有意義か時間の無駄かで物事を考えるところがあって、もし有意義だと感じたなら、時間を惜しまずそれだけの時間、話をするのだ。しかし、全く話にならないときは、一言もしゃべらない。この時点でまず風林火山を意識できているということでもある。

 

風林火山

 

ある時、私が『有意義だ』と思っていつものようにべらべらとしゃべっていると、どうも相手の反応から違和感を覚えた。それを受け、(どうやら私は少しおしゃべりが過ぎているようだ)と考えた私の頭に浮かんだ言葉は、『口は禍の元』。その会話のすぐ後にメールをし、その旨を謝罪した次第である。

 

すると相手との関係は良好になった。どうやらその私の行動で、頭に浮かんだ違和感が少しは晴れてくれたようだ。つまり私は、少し『行動しすぎた』。そして、それが裏目に出たと察知した私は、『引いてみた』のだ。押しすぎたから、引いた。

 

すると、問題の滞りが晴れ、スムーズになった。この事実も、風林火山の極意やトーマス・マンの言う言葉の意味と同じことだろう。柔軟に自分の性格をも適切に適応することができれば、この諸行無常の流動変化する世の中で、孤立することはない。

 

いや、私は『孤高』に生きる人間の生きざまはとても好きである。だが、『孤立』とは柔軟性がない人間に使う言葉だ。ぜひともこの一生は孤高に生き、かつ孤立しないように柔軟性を会得し、悔いの内容に生きたいものである。

 

孤高

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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