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徳川家康『いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

運営者

考察

土壇場で人は、平常心を保てない。今、平常心を保てているのは、土壇場ではないからだ。土壇場とは、平常心を失ってしまう、窮地のことである。例えば自分の最愛の妻や子供が、死んでしまうという場面。天災や事故、事件、何でもいいが、そういう場に遭遇したとき人は、平常心を保てない。まずはそれでいいのだ。それが人間である証拠なのだから。

 

だが、『次のステージ』を考えたい。それが出来るのも、人間ならではだ。『次』、つまり、そういう土壇場に置いて、取るべき行動を決めること、である。震災の時、『買い溜めはやめてください』というニュースが常に流れた。だが、私は全てをくまなく目を通したが、一人たりとも『買い占め』という表現をしなかった。

 

ダメなのは『買い占め』だ。『買い溜め』ではない。そこに人が大勢いるのであれば『買い溜める』ことはあるし、非常食を補完することも、元々保管していた飲食料も全て『買い溜め』に当てはまる。

 

 

それは良い。私はいつも一週間分の牛乳や野菜ジュース、水を買い溜めるが、皆がその程度で守っていれば問題など起きない。だが、店と世間の状況を見て、その動きが不安定な時、一つの店のラックから物がなくなるほど偏った人が買い占めてしまうと、他の人のパニックと不平不満に繋がる。

 

だが、店に入って見て、全く物が売れていないという時。そういう気配があるとき、その店から水や食料を一週間分買い溜めることに、何か文句があるだろうか。これらのことを考えただけでも、やはり『土壇場で平常心を保つ』ということは、容易ではない。

 

つまり、そんな土壇場で平常心を保ち、理路整然とした意見、指示が出来る人間は貴重だ。大体の人間は、その場の雰囲気に流され、支配されて、我を失い、それが出来ない。『四聖』に数えられる、

 

孔子は、

 

孔子

 

道に迷った時、この自分よりも二回りも年下である顔回(がんかい)に助言を願い出ることもあった。また孔子は、こうも言っている。

≪魯の哀公が孔子に『弟子の中で誰が学問を好みますか』と尋ねた。孔子答えて言う。『顔回という者がおりました。学問を好み、怒りを他に移す、すなわち腹立ちまぎれに他に当たるようなことはなく、過ちを再び繰り返すことがなかった。不幸、短命にして死し、今はおりません。そのほかに私はまだ本当に学問を好むという者を聞いたことがありません。』≫

 

そしてこの顔回も、師である孔子に物を教えるとき、それがどれだけ身分不相応であるかを理解しながら、恐れ多くも、しかし孔子の為に言うべき意見を言うのである。なんとも頼もしい師弟関係である。

 

『いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある。』

 

一番槍というのは、『特攻隊』のような存在だ。戦闘でまず最初に口火を切るような、そういう血気盛んな人間のことを指す。だが、それはある意味、『無鉄砲』でもある。それよりも『賢明』なのは、顔回のようなタイプの聡明で見識ある人間である。

 

空手

 

もちろん一番槍のようなタイプも必要なときはある。だが、顔回のようなタイプの人間がいれば、そのようなタイプの人間をうまく活用することができるため、自分の手間が省け、自分は更にやるべきことを拡大させることができる。ゴールを決める選手が大勢いても、そのチームのリーダーは別にいるように、リーダーがいかんなくチームの実力を発揮させるから、そのチームには活気があるということを忘れてはならない。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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