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ニーチェ『道徳的理想の勝利は、他のいずれの勝利と同じく、「非道徳的」手段によって、つまり暴力・虚言・誹謗・不正によってえられる。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

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考察

道徳的理想が、非道徳的手段によって得られる、ということはどういうことだろうか。暴力を振るったり、不正を働いたりすることはむしろ、非道徳的行為なわけで、だとしたら、それらを用いて道徳的行為の勝利が得られる、という発想は出来そうにない。矛盾しているからだ。

 

だが、これがもしこういう解釈だったら話は変わってくる。

『非道徳的手段が悪であることは明白である。だとしたら、その対極にあるのは善である。従って、非道徳的の対極にある道徳的理想というのは、正しい道である。』

 

私が偉人の言葉と6000ほど向き合って捻出された言葉に、こういうものがある。

『歪んだ正義があるなら、その基準となる正義がある。しかし、それが本当に正義だと決めつけるのは人間本位だ。だが、間違いなく歪んだ正義がある。だとしたら、こう結論付ければ間違いが無さそうだ。『正しい正義はある。だが、その正義の光は、まだ弱い。』

 

つまり、道徳的理想が、勝利なのか敗北なのか、正しいのか、間違いなのか、ということを判断する際に、何を基準にしたらいいのだろうか、というとき、まず、『非道徳的手段(暴力や不正)』といった、極めて間違いである可能性が高い事実を考えれば、その対極である行為や概念が正義である、ということが浮き彫りになるわけだが、私が考えているのは、その『正義の正確性』についてだ。

 

『人間本位』の可能性もある。人間が捻出している正義など、往々にしてその本人、あるいは人間本位になって歪曲されている場合が多い。従って、いや確かにその方向が正義である可能性は高いのだが、まだその正義の光は『弱い』と結論付けることによって、そこにある不透明な首をかしげざるを得ない部分について、説明することが出来る。どちらにせよ、暴力や不正が『勝利』でない確率は極めて高い。何しろそれらは、『虚無に近づく行為』だ。この世には、『虚無から遠ざかる行為』がある。

 

例えば、『愛』だ。

 

愛=真理=神。

 

これらの勝利は、『これらに背く行為』によって、得られる。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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