名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
その時期は『無駄だ』と思っていても、後になれば『無駄ではなかった』ということは往々にしてある。なにしろ、『その時期』と言っている時点で『過去』なわけだが、過去というものは、基本的に『未熟』である。年齢も、経験も、知識も知恵も浅い。そんな時に判断した『無駄だ』という見解が正しいかどうか、一度冷静になって考えてみると、いいだろう。
作家、山本周五郎は言う。
しかし人は結局、死ぬ。だから、別にこの山を登頂しても、結局は死ぬのだ。そう考えると、後になって『無駄ではなかった』と言うその発言も、『こじつけ』のように聞こえるかもしれない。虚しく、儚いこの人生の美化、正当化。所詮『その悪知恵』がついただけで、むしろ純粋だったのは、過去だった、と。
だが、作家、吉川栄治は言った。
それでもいいのだ。死ぬからなんだ。だからといって自分の人生を卑下して生きていく理由にはならない。
イギリスの詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーは言った。
自分を卑下して、過ごす毎日に少しでも『無駄だ』と思っているのであれば、それはまだ『人生が何か』を理解していないと肝に銘じるべし。意味なんて最初からないのだ。それを見つけてひた歩くのが、この一度きりの人生という道のりなのだ。
『長い目で見れば人生にはムダがない。』
私もこの半生でたくさん色々な経験をしてきた。人に言えるような内容では例えば、こういう話はどうだ。
遠い意識の向こうからクラクションの音が聞こえる。おかしい。今見ている景色には合わないその音に神経を研ぎ澄ませていると、自分のまぶたが閉じていることに気が付いた。つまり私は、夢を見ていたのだ。そして現実の私はというと、車の運転席にいた。そして目の前には大きなトラックがこちらに向かってきている。私は片側二車線の大道路の、対向車線を走っていたのだ!
後3秒、いや2秒気づくのが遅ければ私はこの世にはいなかっただろう。そのまま元の車線に戻れたのも奇跡だ。車の流れにぶつかって、そちらでも事故を起こした可能性すらあった。
こんなこと、経験するものではない。しかし私は、この経験を思い出すたびに今の人生が『余生』だと思って幸せをかみしめることができる。こういう経験があといくつもあるが、それだけを内省しただけで、毎日の幸福度と充実度はけた外れに引き上がるのだ。
ホイットマンは言った。
たとえその経験がどれだけほろ苦いものであっても、よくよく考えればそれが自分の基礎・土台にあるから今の自分が構築されていることを思い知るのである。人生には決して、無駄なことなど何一つないのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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