名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
『愛を受け取った』のに、『愛を与えた人』だとラッセルは言う。だがこれは倒置法なのである。逆から読めばすぐに理解できるはずだ。『愛を与えた』。だから、『愛を返してもらった』。ということになるのだ。つまり、
『愛を受け取った人は、往々にしてその前に、愛をその人に与えている』
のである。これを『影響力の武器』にある『返報性の原理』として戦略的に分析してもいいが、やめておこう。お返しありきの愛が、美しくは見えないからだ。
もし、自分が(愛されていない)と思うのであれば、それはただ自分が『愛していない』からだ。これは私も部下によく言う言葉である。私は周りからまず最初に『嫌われる』ことが多い。なぜなら浮世離れしているからだ。周囲に合わせない。周囲に合わせることは自分にとっての侮辱だと考えていて、周りが右に行ったら左に行くことを念頭に置いている。
いや、天邪鬼を演じていて、ひねくれているわけではない。例えば、羊羹で有名な『とらや』を抜いて、和菓子業界で1位を取った『たねや』の経営者は、和菓子という伝統と、洋菓子にある流行性をうまく混ぜ合わせ、伝統と流行を駆使して大きなエネルギーを生み出した。
彼が『カンブリア宮殿』で言っていたのは、
『交差点で信号待ちをしているとき、青信号になったらまず最初に歩道を歩くのが私です。』
というような内容だった。つまりそれは、主体性を大事にしていることを意味している。周囲の人間が前に出てから初めて前に出る。そういうことは主体性の欠如したこういであると自覚しているのだ。私が言っているのもそういうことである。
だから最初は怪訝な顔をされる。異物を見たときに物珍しそうにする感覚と同じだ。そして警察なら往々にして睨みをきかせてくる。それはこちらとしては腹の立つことではあるが、実際はそれでいい。警察が『違和感のあるもの』に対して敏感である証拠だ。むしろ優秀であると褒めたほうがいい。だが、ひとたび私と深く接することがあると、人々は私を好きになってくれることが多い。それは一体なぜだろうか。
例えば、あるショップの店員は例によって最初、私を異物扱いして嫌った。だが、接触する回を増すごとに態度が変わってきて、最後には敬語を使い、私を食事にまで誘うようになった。それは一体なぜだとおもうだろうか。
もうわかっただろう。
『愛情を受け取る人間は、一般的に言えば愛情を付与する人である。』
私は彼ら、彼女らを『愛した』のである。人物が特定されるので何をしたかは言わないが、彼ら、彼女らは私から愛されたことによって、愛を返してくれたのである。
それを短絡的に解釈した私の部下は、いつも通り自分本位で被害者づらをした発想をしてしまうようだ。まるで、私が最初から人々に愛される人間性を備え持っていて、自分にはそれがないから、差がついて当たり前だ、とでも言うかのように自分を卑下し、あるいはに対して嫉妬してばかりいる。いくらでもそうするといい。ただ、時間がドブに流れて消えるだけだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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