名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
運営者
考察
『人間が本当に愛するものを、見つけるのは大変なことで、それが見つからない人もいると思うんだ。だけど、いつかは絶対に、自分の好きなものが見つけられると信じること。ドアはどこもかしこも閉まっていて、絶望的になるけど、あっちこっち叩いているうちに、どこかのドアがポンと開くことがある。そこに入っても、更にドアが閉まってる。必死になって叩くとまたドアが開く。その繰り返し。だけど、それが自分の一番求めている道だと、信じること。』
ドアはどこにあると思うだろうか。家のドアだろうか。職場や学校のドアだろうか。当然、違う。だとしたらどこだろうか。
ここまで考えると、ドアが外にはないことがわかってくるはずである。だとしたら、もう残す場所は『内』以外にはない。自分の心の中である。さしずめ、カギがかけられている。蓋が占められている。擬態して、まるでそこに『ない』ように演じている。そんな心のドアは、全ての人間の心にある。しかし、そのドアのカギを失くしてしまった人、そのドアの存在すら隠蔽してしまった人が後を絶たない。
例えば私の部下は、幼少の頃事故で兄を亡くした。以来、彼とその家族を支配したのは、『負のオーラ』である。事実、被害者一家である彼らは、文字通り『被害者意識』の呪縛に心を乗っ取られている。彼の家族に会ったことは無いが、それでも十分わかる。この部下に接していれば、全てがわかるのだ。
部下がお金の失敗をしたとき、そのすぐ後に母親からかかってきた電話では、『馬券を買おうか』だった。意味が分からない人が正常だ。つまり、その状況で彼らは、競馬を楽しもうとしていて、その部下の分まで買うかどうかの、電話がかかってきたのだ。
私がたまたまそこに居合わせて発覚したわけだ。彼の親は、それはそれは亡くなった子供の分まで、彼を愛そうとしているだろう。しかし、そこに『真の愛』はない。真の愛とは、自分が損な役を買って出てまで、対象者に幸せになってもらうことを願うことである。彼は、その親の歪曲した愛によって人格が歪められ、『お金のトラブル』を簡単に起こすような人間に成り下がっていたのである。
私は彼と接して、もう7年だ。親よりも熟知していると自負している。私は今、彼の両親がやらなければいけなかった『厳しい指導』を、彼の両親の代わりに行っているのである。彼を丸7年見てきて、殴る蹴る等の教育など『当然』やってきて、その強度の中で、それでも彼の性根は後10年経っても成長は微々たるものである印象を受ける。
かといって、『北風と太陽』作戦でもダメだ。この人間に『太陽』など、もうすでに最初にやっているのである。
いや、それこそが彼の両親がやってきたことなのだ。私はそのおかげで、北風に徹しなければならないほど、彼は『太陽依存』した、甘えた人間に成り下がっているのである。
彼と接していて感じるものがあるとしたら、『虚無』である。まるで、心にぽっかりと穴が空いてしまった人間と接しているようだ。吃音症であり、無言が続くのは日常茶飯事。会話がその時点で成立しないのである。そして、感想文が書けないと言い出すわ、『僕は一生現実逃避して生きていきます』と言い出すわ、文字通り、彼の心には本当にぽっかりと穴が空いてしまっているのである。
確かに、実の兄が、依存するほど仲がいい幼少の頃に死んでしまったら、誰もが皆、心にぽっかりと穴が空き、悲しみに打ちひしがされるかもしれない。だが、本当に自分だけなのだろうか。そういう人間は。他にもっと、厳しい環境を強いられた人はいないのだろうか。
彼が最も恐れなければならないのは、自分がいつまでも被害者ヅラをしていることによって、今いる周りの人間だけではなく、自分の子々孫々にもその影響が及ぼされるという決定的な事実だ。そうなったら彼の兄はどう思うだろうか。自分の死が原因で自分の家系が大きな闇を負った。そうなってしまうことを望んでいるだろうか。それではまるで、犬死にである。
私なら、それだけ大切にしていた人間の死を、決して無駄にしない。彼が心の奥底に沈めたドアのカギを開け、自分の本当の人生を手にしたとき、彼の兄の死は、ようやく成仏することが出来るのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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