名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
数年に渡ってブッダやキリストを学んできた私にとっては、一瞬『イラッ』としてしまったが、別に私は彼らの信者ではないので、この言葉をスルーしてはならないと判断した。そして確かに、この疑問は私も水面下で常々思っていたことだった。
(人に伝えられないまま隠蔽されて死んだ勇者は、歴史に残るわけがないわけだが、彼らが燃やした勇気は、熱意は、情熱は、無下にされていいのだろうか。あるいは本当に勇気ある人間の話は、必ず浮上するものなのだろうか。
あるいは、自分も彼らの様な偉大な人間になろうとするならば、半ばカルト教団の教祖的に集団を動かし、あるいは集め、説教をし、言いくるめ、時に洗脳し、時にこき使い、書物に残し、言い伝えさせ、あるいは忘れられないくらい大きな何かをしでかし、それで記憶に焼き付かせ、つまり記録にも、記憶にも残るように画策し、躍起になることが、求められるのだろうか。)
そういう疑問は、常に頭をよぎっていた。だが私は、ロマン・ロランがブッダやキリストを否定しているわけではないと判断する。『真理について話が出来る人間』は、間違いなく一流だからだ。それにエマーソンはこう言っている。
Pythagoras was misunderstood, and Socrates and Jesus, and Luther, and Copernicus, and Galileo, and Newton, and every pure and wise spirit that ever took flesh. To be great is to be misunderstood….
(誤解されるのはそんなに悪いことだろうか。ピタゴラスは誤解された。 ソクラテス、イエス、ルター、コペルニクス、ガリレオ、 そして、ニュートンも誤解された。古今のあらゆる清純で賢明な魂も誤解を受けた。 偉大であるということは誤解されるということだ。)
『真理を説く』ということは、往々にして『誤解される』ということだ。つまり、『誤解されようが何だろうが、真理を説いた』彼らが、二流だという浅い結論を、ロマン・ロランは出さないであろう。(調べればいいだけなのだが、これは自分の頭で考える為の修行のため、推測とする)彼らほどの偉人であれば、『そもそも人に一流も二流もない』と言うだろう。それが私の買い被りなのであれば、彼らは二流だ。だがその通りであれば、彼らは一流だ。
とにかくロマン・ロランがどんな立場でそれを言ったかは知らないが、ブッダやキリストほどの人物であれば、『自分より、他人にパンを与えなさい』と言うはずで、『自分の身には栄光は似合わない。栄光は他の人にあげなさい』と言うということ。
だとしたら、彼らが二流で、他の大勢の人たちを偉大と掲げた意味はわかる。しかしロマン・ロランの意図はどうだっただろう。
関連リンク:『エゴイズムでない人間は、精子の段階で消滅する。』
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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