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魯山人『自分の尊いことを知らないで何が出来ますか。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

運営者

考察

何しろ、かの四聖の一人、ブッダは言った。

 

ブッダ

 

天上天下唯我独尊』だと。これは、『我こそは天上天下で最も偉い存在なのだ。全ての民よ、私にひれ伏せ!』という、釈迦の思いあがった言葉ではない。この言葉の真の意味は、『この世に自分という存在は、たった一人しかいない、唯一無二の人生を、悔いなく生きるべし』ということなのである。

 

あるいは、『リカージョン』という『無限』という概念を想像する能力がある。このリカージョンが使えるのは、地球上では人間だけだと言われているのだ。無限を理解できるということは、人間は地球上で唯一『有限を理解できる』生き物なのだということ。

 

無限

 

ここまで出ていて、尚自分の事が『尊い』と思えないのであれば、それは単なるナルシスト(自己中心的で視野が狭い人間)だ。その視野が広くなった時にコロッと態度を変えて気づくという、その気づくタイミングも、全くナルシストである。ナルシストというのは『自己愛』がひどい人間に使う言葉である。異常なまでの自己愛を持っている人間は、往々にして客観的に見たとき、常軌を逸している。

 

例えば、ある以上犯罪で世の中を騒がせた人間は、4人の少女を殺しておいて、しかしギリギリまで『3人しか殺していない』と言った。彼はその3人もひた隠し続けていたのだが、4人目だけなぜか犯行を認めないのだ。自分の子供だけなぜいなくなってしまったのかがわからない、どうして犯人が犯行を認めないのかがわからない。その子供の両親のことを考えれば、あまりにも不可解で、理解不能な行動である。

 

刑事が問い詰めると彼はとうとう自供した。彼曰く、

 

4人目の子は、自分が死体を見に現場に戻ると、なくなっていた。だから大丈夫だと思った。

 

ということ。つまり、動物か何かが死体を運んでしまい、自然に証拠が消滅してしまった。だからその4人目の子供に関しては『知らない』と言い通せば、罪に問われないと思ったのだ。

 

動物

 

4人より、3の方が罪が軽いと思った。絶対にばれないなら、内緒にしようと思った。彼はまた違う場面で、こうも言った。

 

悪い言い方だけど、自分が可愛かった。

 

異常なまでの自己愛を持っている人間は、往々にして客観的に見たとき、常軌を逸している。彼の行動を見て、この事実が腑に落ちた人は大勢いるだろう。だが、注意しなければならないことがある。確かに彼がやったことは異常だ。だからこそ彼は異常者として、『その他大勢の健常者』とは一線を画す存在として扱われている。つまり、その他大勢の人は、そう行動することはないのだ。だから目立って見える。

 

だが、彼の犯行後の行動は、本当に『異常』なのだろうか。それとも、多くの人間は、自分の失敗や罪を彼と同じようにひた隠し、できるならねつ造、隠蔽して闇に方見りたいのだろうか。見るべきなのは以下の黄金律だ。

 

『失敗をすぐに認められるか、それとも隠蔽するかで人間の価値は決まる。』

 

つまり、このような黄金律が『あえて』存在しているということは、この言葉が大勢の人に『響く』言葉だからであり、それはつまり、彼のやった自己弁護的な行動は別に、異常ではないのである。この彼の発言は彼の特番を見て知ったものだが、その番組でも彼を取り扱った刑事が、最後にこう締めくくっていた。

 

『私が一番ぞっとしたことは、彼が普通の人間だったということだ。』

 

つまり、本当の異常者ならまだ踏ん切りがついた。だが、彼を知っていくたびに、彼がどこにでもいる普通の青年であることがわかったとき、刑事は人間の心底に眠る『狂気』に触れた気がして、寒気がしたというのだ。

 

寒気

 

無限を理解できるということは、人間は地球上で唯一『有限を理解できる』生き物なのだということ。人間は本来、命の尊さを理解して、それを決して軽んじてはいけないことを知ることができる能力を秘めている。だが、ナルシスト(異常なまでの自己愛)に徹して命の尊さを『知ったつもり』でいる人は、時に常軌を逸した異常行動に出る。だが、その異常行動は一時的なものであり、その後に我に返った時、人は往々にして、健常者に戻る。

 

それであれば浮かび上がってくるのは、御木徳近のこんな言葉である。

 

人間は片時も、『命の尊さ』を忘れてはならない。たとえ一瞬でも、一時的でも。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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