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『べき・ねば』の考え方はうつの原因。

うつの原因ってなに?

色々ありますが、『べき・ねば』の考え方に固執するのは危険です。

先生

うつ病の原因はいろいろあるけど、今回考えるのは『べき・ねば』の考え方に固執することについてだね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

柔軟性のない頑迷さ

真面目で完璧主義がうつになる。だが、完璧な人間など最初からいない』の記事に書いたが、真面目で完璧主義な性格である人が、うつになりやすいといわれている。そういう人は、口ぐせや考え方の癖として、

 

  • こうするべき
  • こうせねばならない

 

 

などといったものはないか、自問するべきである。この口ぐせや考え方こそが、真面目で完璧主義な性格であることを裏打ちする証拠であるわけだが、そうした考え方は、

 

うつ病の克服に最も重要なキーワード『重荷を取って軽くする』

 

という方向から考えても、改善したいポイントである。

 

真面目で完璧主義な性格であるということは、そこにいるのは往々にして、下記のようなポテンシャルを持った人物像なわけだ。

 

真面目で完璧主義な性格の特徴
  • 嘘がつけない
  • まっすぐな性格
  • 責任感が強い
  • 正義感が強い
  • 一度決めたらてこでも曲げない

 

 

そして、これらに反した行動を取ると、たちまち罪悪感にさいなまれ、あるいはもやもやしてしまい、気が気じゃなくなってくる。

 

先生

真面目で完璧主義なのはいいことだよ!嘘がつけないのも正義感が強いのも、どう考えてもいいことだよね!ただ、『度が過ぎる』ということは何でもダメなんだ!たとえば『一度決めたらてこでも曲げない』っていうのは、頑固ではなく『頑迷』である可能性がある。
頑迷ってなんすか?

ハニワくん

先生

頑固と違って、『柔軟性がない』というニュアンスが含まれる言葉だよ!
この章のまとめ
  • 頑固と頑迷は違う。

真面目で完璧主義な人がうつになるわけがない

例えば完璧主義ということを考えて言えば、12時に休憩を取ると決めたなら、11:55分に仕事が終わっても、残りの5分をまだ他の仕事に使おうと考えることがある。

 

なぜなら、12時に休憩を取ると決めたからだ。だが、本当はそう決めたからこそ、力を振り絞って5分前に終わることが出来た。つまり、本当はその5分を休憩に当てた方が良い。ラストスパートをダッシュしたイメージで、パワーを出しきってしまっているからだ。

 

しかし、本人としては納得がいかない。キリが悪いからだ。そういうことを積み重ねていくと、次第に自分の体に負荷が溜まっていき、徐々に心身が疲弊していくのである。

 

 

だから、もし自分が本当に『真面目で完璧主義な性格』であることを自負するのであれば、『休憩のプロ』になることが必須条件だ。それはつまり、『体調管理のプロ』ということもできる。冷静に考えて、真面目で完璧主義な人がうつになるわけがないだろう。体調を崩して、会社を休み、様々な人に迷惑や心配をかけるわけがない。

 

イチローは言った。

 

イギリスの作家、ジョージ・ハーバートは言った。

 

休むのも、プロの仕事だ。自分が本当に真面目で完璧主義な人なのであれば、この事実を真正面から受け止めることが出来るはずである。

 

先生

つまり、『休むのも仕事』なんだよね!僕も前ボクシングジムで、サンドバッグを殴りすぎて左手の靭帯を伸ばしてしまったら、トレーナーに『怪我をしないのもプロの仕事だ』と言われたよ!確かにその通りだなって思ったね!
自己管理をするのがプロなんすね!

ハニワくん

先生

そう。そして大人とは、人間のプロ!アマチュアなら子供だってことさ!
この章のまとめ
  • もし自分が本当に『真面目で完璧主義な性格』であることを自負するのであれば、『休憩のプロ』になることが必須条件。