引っ越しでうつになるっていう理由はなに?
人は誰でも、今まで積み上げたものがリセットされてしまうとなれば、虚無感に陥ります。引っ越しによるうつにも同じことが考えられます。
先生
ハニワくん
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リセットされる積み上げたもの
と併せて考えていきたい。
これは、『うつ病の改善に為に薬よりも重要な事実があることを知る 』 にも書いたが、人間は、『 生き物なのだ。ということは、『自分が本来望んでいる姿』が、引っ越しした自分とはかけ離れているということだろうか。
答えは、
である。
つまり、
だ。自分が本来望んでいる姿が、引っ越し後のリフレッシュかつある種リセットされた新鮮な自分である場合は、
などとなるが、そうではなく、例えばこの記事のタイトルにもあるように、『
』がある場合は、それが大きく揺り動かされることになる。
要は、ずーっと積み上げてきた人間がいて、それでようやくたどり着いた地位や権力があった。だが、引っ越しによってそれらが
されてしまい、また一からやり直さなければならなくなった。
彼がそれを嫌がり、過去に執着していたのにはわけがある。むろん、まず普通に考えられるように、『権力への執着』が普通にある。せっかく積み上げたものがゼロになってしまうことが、気に入らないのだ。
先生
ハニワくん
先生
ハニワくん
- 人間は、『自分が本来望んでいる理想像と現実の不一致』が心理的ストレスを感じる生き物。
- 引っ越しは、せっかく積み上げてきたものがリセットされるデメリットもある。
先生
ハニワくん
- 『目の前に広がっている景色や環境が、今までのものとはまるで違う』という事実に対するショックもある。
本当の成功者は執着しない
だが、そんなときは考えたい。全ての記事に書いていることだ。私は無宗教だが、真の教えから目を逸らすことはない。
ブッダは言った。
自分の心が不安定になるなら、そこにあるのはきっと
だ。
『最初からそれが目的だった』のであれば、そこに喪失感など生まれないはずだ。ある日のPRESIDENTにはこうあった。
失うことに抵抗が無い
稼ぐ人は、お金やものに執着しない。それどころかいまの仕事や地位にも固執しない。安定して収入を得られるポジションにいても、あっさり捨てて転職や独立をしたり、まったく違う分野に挑戦する。
現状が頭打ちだから新天地を求めるというわけでもない。たとえ将来が約束されても、
いま持っているものを失うことに、なぜ抵抗が無いのか。それは
からだ。成功する人は、どのような環境になってもまわりの人とうまくやれるし、食べていけるという自信を持っている。稼ぐ人は、成功するための原理原則を知っているといってもいい。成功するためには土台になる考え方、つまり原理原則とそれを具体化する技術の両方が必要だが、原理原則さえ本物であれば、じつは何をやっても成功する。
企業も同じ。成長し続ける企業は、市場の変化に応じて新しい商品やサービスを出していく。そうした企業は、高い開発力に成長の秘密があると考えられがちだ。 しかし、ほんとうに大事なのは理念やミッションだ。企業活動のベースとなる考え方がしっかりしているからこそ、現象に合わせて対応を柔軟に変えていけるのだ。
松下幸之助や稲盛和夫の本を読むと、
であり、商売の話はほとんど触れられていない。それでも多くの人が手に取るのは、そこに原理原則があるからだ。
自分が振る舞っている人間が『成功者』なのであれば、ここに書いてある通りの生き方が出来なければ矛盾する。自分に本当に自信がない人間が、どうして成功者の名をかたることが出来るだろうか。
つまり、本来の目的設定自体が間違っているのかもしれない。『
生き物なのだと言ったが、その、『望んでいる理想像』の設定自体が、間違っているのかもしれない。
先生
ハニワくん
先生
- 『望んでいる理想像』の設定自体が、間違っていないかどうか、再確認する。
マイナスに戻ることの恐怖
だが、もう一つ大きな理由に、『過去、つまり『一』のことを思い出すと、苦い思い出しかない』のである。何もかも上手くいかず、頭を抱えて、いつも悩んでばかりいた。そして、死に物狂いで努力して、積み上げて出世し、つかんだ地位や権力だったのだ。
それが、左遷でも引っ越しでも何でもいいが、環境がガラリと変わってしまったことによって、やり直しになった。これは正直、キツイ。ということなのである。
その他にも、『目の前に広がっている景色や環境が、今までのものとはまるで違う』という事実に対するショックだ。
この場所でやっていけるだろうか…
という思いが頭をよぎる。つまりその思いは不安であり、気分を落ち込ませ、目を下に向かせる悪材料である。