うつを回避するためのポイントってなに?
色々ありますが、例えば臨戦モードと休息モードのバランスを正常化させることがポイントです。
先生
ハニワくん
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交感神経系優位(臨戦モード)、副交感神経系優位(休息モード)
『うつになる原因はストレッサーとストレスの許容量』にも書いたが、人間にストレッサー(外圧)がかかるとそれを元に戻そうとする反発力が生まれる。だが、その反発力を超えるストレッサーの場合、最悪の場合は死に至ることもあるわけだ。
ストレッサーに対して緊急反応が生じると、交感神経系の働きが活発になり、
なる。緊急反応が解除されると、副交感神経が活発になり、 に変わる。このスイッチは人の意志とは関係なく、自律的、つまり無意識に働いている。
以下の表は、緊急反応が生じている時と反応が解除された時の身体の状態を示している。(参照:『SEのためのうつ回避マニュアル』(翔泳社))
- (上)交感神経系優位(臨戦モード)
- (下)副交感神経系優位(休息モード)
アドレナリン
- 分泌増大↑
- 分泌低下↓
筋肉
- 緊張↑
- 弛緩↓
心拍数
- 増加↑
- 減少↓
血圧
- 上昇↑
- 正常値で安定→
発汗
- 促進↑
- 減少↓
瞳孔
- 拡大↑
- 縮小↓
消化器活動
- 抑制↓
- 活発化↑
免疫機能
- 低下↓
- 強化↑
に入ると、気力・集中力がアップし、生き生きとして心に張りのある状態になる。動作も機敏で、生産性の向上が見られる。しかし、過剰になると心身の疲労が目立ち始める。
- 落ち着きがない
- イライラする
- 気持ちが休まらない
- 疲れやすい
- 胃腸の調子が悪くなる
- 免疫力が低下する
などの身体症状が出る。一方、
の時は、ゆったりと落ち着いた気分で、急速に適した状態になる。呼吸・心拍数共にゆっくりになり、消化吸収、排泄、睡眠、免疫反応塔、生命の維持に必要な活動が促進される。しかし、このモードが過剰になると、
- ぼんやりとして意欲が落ちる
- 倦怠感を覚える
といった弊害が出て来る。
(参照:『SEのためのうつ回避マニュアル』(翔泳社))
先生
ハニワくん
- 臨戦モード、休息モードについて確認する。
- 臨戦モードも、休息モードも、それぞれにメリットデメリットがある。
- 臨戦モードと休息モードがスムーズに交代しながら適度に活躍している時、心身が健康に保たれる。
それぞれのモードのメリットデメリット
私はまさしく、ベースが『臨戦モード』の代表のような生き方をする人間である。そして奇しくも私の部下は、ベースが『休息モード』の代表のような生き方をする人間である。そしてそれぞれが、そのデメリットについて、とても的を射ている。私はよく、
- 疲れやすい
- 免疫力が低下する
という状態になるし、説教中に頭が痛くなり、頭痛薬を飲むことも日常茶飯事だ。しかし、圧倒的に部下よりも効率的で主体的な仕事をする。そして部下は、
- ぼんやりとして意欲が落ちる
- 倦怠感を覚える
といった状態を常に抱えている。しかしその代り、
のだ。私はというと、半年に一度は一週間ほど寝込む風邪をひいてしまうことがある。
わけだから、我々二人はまさに両極端であり、ここに書いたデータが参考になる人間なのである。
私も無理をすれば心身を大きく疲弊させるおそれがあるし、部下もそのままでいると慢性的な倦怠感を抜け出すことが出来ず、いつまで経っても主体的な人生を生きることが出来ない。
先生
ハニワくん
臨戦モードと休息モードを使いこなせ
だから私の場合は、そういう自分の波をよく知っているから、
ようにしている。一日に3,4回は15分程度の仮眠を取るし、軽い運動もする。
食事もこまめに摂る。もちろん、一食の食事の量は少ない。むしろ、少ない方が人間の構造的に理想だ。人間は一度の食事で分解・吸収できる量が決まっている。『ドカ食い』などはもってのほかで、あれは太りたいと言っているようなものだ。吸収されなかった食事は脂肪として体に蓄えられる。内臓に負担もかかる。
従って、少量多食の食事は、気晴らしにもなるし負担も少ないしダイエットにもなるしで、一石二鳥以上の効果を得られるわけだ。
それだけではなく私はよくお風呂や温泉にいく。スーパー銭湯でも遠くの温泉でもどこでも好きだ。また、自然もしょっちゅういく。もし私がこれらの休息モードを大事にしようとしないと、私の
だろう。
先生
ハニワくん
- 臨戦モードと休息モードを使いこなせ。