うつ病になってしまって正直焦っている。早く治したいんだけど、どうすればいい?
うつ病を焦って治そうとすることは、ピラミッドを一瞬で作ろうと考えることと同じです。焦らず時間をかけて、ゆっくりと治すことがポイントです。
先生
ハニワくん
世の中には一定の時間がかかるものがある
うつ病を焦って治そうとすることはピラミッドを一瞬で作ろうと考えることと同じだ。
と併せて考えていきたい。
確かに、自分の心身から重荷を取っていけば体は軽快になることは間違いない。だが、全ての重荷を取って裸になって、温泉でのんびりと過ごしただけで全ての人の心の病が治るなら、精神的な病に関係するあらゆる医師たちは、苦労しないだろう。もちろん、本人も苦労はしない。
だとすると、心と体を解放に向けて歩かせ、遠い地方の温泉で、携帯電話を持たずに裸になってゆっくりと時間を忘れて過ごすということは、『一時的な緩和』は出来ても、
ということがわかる。
考え方を変えていく必要がある。
世界で最も成功した投資家、ウォーレン・バフェットの著書、『バフェットの教訓』にはこうある。
どれだけ才能があろうと、どれだけ努力をしようと、成就までに一定の時間を必要とする事柄が存在する。早く子供がほしいからといって9人の女性を妊娠させても、1か月で赤ん坊はうまれてこないのだ
ビジネスの価値とは、一晩で生まれるものではなく、構築には一定の時間がかかる。子供が時間をかけて大人になっていくのと同じで、ビジネスの価値が育つのにも時間は必要なのだ。
史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵
焦ってはならない。焦りさえしなければ、問題の解決は意外と簡単である。
先生
ハニワくん
- 温泉は『一時的な緩和』は出来ても、『根本的な解決』が絶対に出来るとは限らない。
- 焦ってはならない。焦りさえしなければ、問題の解決は意外と簡単。
一時的な『ドーピング』の効果
うつ病を焦って治そうとすることはピラミッドを一瞬で作ろうと考えることと同じ。
そう書いたのも、これと同じ考え方である。確かに重荷を取れば心身は軽快になる。だが例えばその温泉旅行の場合、帰ってきて日常生活に戻ったら、またすぐに同じ『重荷』が自分にのしかかるため、これではその旅行が単なる現実逃避になってしまってもおかしくはない。
『傷心旅行』というのがある。これもきっと、同じような考え方から生まれた人間の知恵だろう。確かに、案外良い効果を得られる。だが言った様に、それで完全にうつ病が治るというのなら、誰も苦労はしないのだ。
- 傷心旅行
- 髪の毛を切る
- 暴飲暴食をする
旅行は書いたとおりだが、『髪の毛を切る』という行動なら、『大事にしてきた長い髪の毛を思い切って散髪し、
狙いがある。
『暴飲暴食をする』という行動なら、同じく『大事にしてきたスレンダーで健康的な体の維持のために我慢してきた食事の節制をやめ、
』狙いがある。
これで確かに、良い効果を得られる。だから、これらによってすぐに気持ちを切り替えられ、新しい人生をスタートさせられるのであれば、それで全然いい。
だが、往々にして『うつ』とは、それよりも症状が重く、状況は悪い。
のだ。だからそうした一時的な『ドーピング』によって脳を誤魔化そうとしても、すぐにその圧倒的な現実が自分の脳に襲い掛かり、心が鬱屈としてくる。
先生
ハニワくん
- ドーピング的な、その場しのぎの応急処置的な、対症療法だけをやっていても、根本治療にはならない。
- 2017年の最新情報では、抗うつ薬だけではなく、認知行動療法も一緒にやって治療した患者の方が、2倍も多くうつ症状が改善されたというデータが出た。
- うつ病を焦って治そうとすることはピラミッドを一瞬で作ろうと考えることと同じ。
勉学は光であり、無学は闇
それならまずは、そこに依存しないこと。それならば、『効果的な気分転換』となるからそれはそれで素晴らしい時間になる。無意味に期待すると、
何が温泉だよ。こんなもん、何の効果もねえじゃねえか!
として憤慨し、あるいは失望する結果になる。それは損だ。それに、また無意味な『重荷』が増える。その考え方はすぐに正すべきだ。
ピラミッドを、たったの一瞬で作り上げることが出来るだろうか。少なくともエジプトにある大きな大きなピラミッドは、一日で出来たわけではない。あれを作ったのは奴隷だ、とか、あんな建物に何の意味が、という話は今回の話とは全く関係なく、実に物理的に、『
』というイメージが欲しいのである。
つまり、この世にはそうした事実が存在する、ということを理解したいのだ。トイレに行って排泄するような、すぐに解決できる問題もあれば、
ここでは、これを理解できれば十分だ。
先生
ハニワくん
- 勉学は光であり、無学は闇。