うつ病を改善するための考え方として有効なのは、どんなものがある?
色々ありますが、例えば、ストレスの原因が外部にあると考えたら、うつの改善になります。
先生
ハニワくん
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基本はやっぱりインサイド・アウトの発想
ストレスの原因が外部にあると考えたら、うつの改善になる。
この記事は、
と併せて考えていきたい。
確かに、『
(自分の心が変われば周りの環境は変わる)』発想は、極めて重要だ。 『アウトサイド・イン(自分の心が悪いのは、周りの環境のせいだ)』発想は、あまり感心されるものではない。
だが例えば、『うつ病の分類。なりやすい人と季節の関係』で書いた様に、確かに がある。季節性感情障害の原因の一つは、高緯度地方における冬季の日照時間の減少があると言われている。
先生
ハニワくん
- インサイド・アウトの発想は極めて重要。
- だがまずは、アウトサイド・インの発想から考えてみることも大事。
外部要因の与える影響も馬鹿に出来ない
脳の松果体という部分から分泌されるメラトニンというホルモンは、生体のサーカディアンリズムと関係しており、夜間に最も多く分泌されることが知られている。高緯度地方の冬は夜が長いために、
と考えられる。
メラトニンは睡眠リズムを司る物質で、このメラトニンが安定的に働くことで良質な睡眠を得られるようになる。夜、良質な睡眠がとれると、昼間活動的に過ごせるようになり、脳内のセロトニン量も増えて、心も安定する。
『あがり症に大きな影響を及ぼすセロトニンという脳内物質とその役割』にも書いた様に、このセロトニンの量というものは、人間の心にとって、甚大な影響を与える。
天気のいい日に気分がよくなり、天気の悪い日に気分が暗くなるということは、脳内物質的な意味でも、本当にある事実なのだ。例えば、下記のケースAとBでは、人間は、本当にその両方のパターンで、同じ心境でいることが出来るだろうか。
- 電気のついた部屋
- 時間は昼で外には太陽が出ている
- 気温は暑すぎず、ほどよい暖かさ
- 電気の消えた部屋
- 時間は夕暮れで外は曇っている
- 気温は蒸し暑く、衣服は汗でぐっしょり
いられないのであれば、そこにはやはり、何らかの『外部要因』の力が働いていることになり、まずは、『外部に原因がある』という事実を、淡々と理解していきたい。
インサイド・アウトの発想は上級者編だ。まずはそれを理解すれば、次のステップを踏めるようになるだろう。
先生
ハニワくん
- 重要なのはインサイド・アウトの発想だが、必要なのが外部の最適化。