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西洋の諺『何も知らぬことは最も幸福である。』

考察

『知らぬが仏』というが、知ってしまうことでその『負の要因』が永久に記憶にこびりつき、あるいはそれが精神に傷をつけ、それが『トラウマ』となることがある。だが実際には、ソクラテスの言う『無知の知』の様に、その『トラウマになるということ自体が無知』であり、『負の要因だと思っていること自体が無知』という発想にまで、思慮を深く潜らせていないという発想もできる。

 

例えばブッダ』なら、様々な悟りの境地に辿り着いたわけだ。

 

 

これらの根幹にあるのは全て『執着を捨てる』こと。もし執着を捨てることが出来れば、この世を生きていてトラウマに苦しむことも、悲観視することもなくなる。

 

だがソクラテスの言う様に、人間は永久に無知であることを知ることが『知性』なわけだから、だとしたらもう『無知』で居た方が手っ取り早い。これはそういう皮肉にも似た、戒めである。

 

まるで、純粋な赤ん坊が善悪の判断がつかず、また、何が危険で何が安全かもわからず、好奇心のみで自分の身体を衝き動かしていくように、何も知らない人を見ていると、とても幸福そうである。

 

だが私なら、その選択肢はとらない。生きていくということは、知っていくということだ。だとしたら知ることを否定することは、生きることを否定することになる。マイナスの方向に目を向けるのではなく、プラスの方向に目を向け、『負の要因』を『この世の正』にまで積み上げるのが人の道だ。

 

積み上げる

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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