性欲が強いとハゲる?男性ホルモン(テストステロン)が若ハゲと薄毛を加速させる?
テストステロンのはたらきに『性欲を高める』というものがあります。
『性欲が強い=テストステロンの量が多い』ということになりますから、『=薄毛になる』と解釈してしまいがちだということですが、実際のところは違います。テストステロンの量は、直接薄毛には関係しません。AGAは血中のテストステロンの量ではなく、毛乳頭にあるテストステロンをジヒドロテストステロンに変える還元酵素とレセプターの存在によって決まるからです。
『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。テストステロンには、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、DHTという脱毛を促進する物質がつくられるわけです。しかし『若ハゲ』ということですが、DHTは成人するまでは性器形成の為に働いてくれる物質です。したがってAGAは圧倒的に成人以降になりやすいと言えるでしょう。
先生
ハニワくん
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性欲とハゲ
毛深いということは、
男性ホルモンが多いということで、そういう人は性欲が強い
という図式からこのような考え方が蔓延しているわけですが、髪の毛の生えるスピードに影響するのは
であり、テストステロン等、男性ホルモンが強いということは、むしろAGAの原因となります。テストステロンのはたらきとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 性欲を高める
- 皮脂の分泌を促す
- 体毛の発育を促す
このうち、『体毛』というのは、『頭皮以外の毛』であるため、薄毛に悩む人にとっては、紛らわしくも煩わしい事実です。
ただし、髪の毛の成長には『
』が欠かせない事実があります。たんぱく質というものは髪の毛だけではなく、爪、筋肉、皮膚、臓器、血液、細胞等、人間の身体の様々な要素にとって必要不可欠な、三大栄養素(他、糖質、ビタミン)の一つです。
そしてこのたんぱく質というものを豊富に摂っている人というのは、往々にして、
- スポーツマン
- アスリート
- 食欲旺盛な人
らが挙げられるわけですね。食事を豊富に摂るということは、それだけの運動量をこなさなければならず、とにかく言えることは、彼らは皆『
』ということになります。エネルギッシュな人は、エネルギーを持て余しています。
ということは、そういう人は寺で精進料理を食べている修行僧たちと比べれば、
ということにもなるわけです。そして豊富なたんぱく質があれば、髪の毛もぐんぐん育つ。こうした事実がこれらの噂を助長させているのかもしれません。
先生
ハニワくん
なぜ男性だけが性欲と結び付けられるのか
また、東京メモリアルクリニック院長の佐藤明男医師によると、
『薄毛の男性はテストステロンという男性ホルモンが多く、『攻撃性や競争心、支配欲が強く』なりがちで、『力強くたくましい肉体を持っており、大脳皮質が発達していて知能にも優れ、
、優れた人間の傾向が強い。』
と言います。またこれは余談ですが、ニンニクというのは
されているといいます。それは、ニンニクに が含まれているからです。その旺盛になった性欲の発散方法を間違えた人間を直視したとき、そういう発想が生まれたのかもしれません。ちなみに著者である私は男ですが、減量をすることがよくあるので、言えることがあります。
私の性欲が旺盛な時というのは、往々にして『
』を食べた時です。たんぱく質はいつも豊富に摂っているが、それだけでは性欲は旺盛にはなりません。
- ハンバーグ
- 焼肉
- カルボナーラ
- ピザ
等の、がっつり系の食事をダイエット関係なしに食べた時、身体中にエネルギーが満ち溢れているのを覚えます。食事というのは、人間の身体に大きな影響を与えるということは間違いなさそうです。
先生
ハニワくん
性欲が強いということは男性的であり、男性的であればあるほど男性ホルモンが濃厚で、ハゲやすいという考え方があるわけですね。
しかし、本当に女性には性欲はないのでしょうか。女性は『強いられている環境と特性』があります。『男尊女卑』という言葉があるのは最近の話で、それ以前はそういう言葉すらなかった。つまり、『女性はそう生きて当たり前』という風に決められていた時代があったわけです。例えば、『男が外へ仕事をして、女が家で家事をする』というのが当たり前だった時代があります。ですから、現在社長を務める女性も、若い時に残業をしていると、
男性
という風に言われたと言います。つまり女性は、『男性よりも前に出なくて当たり前』だという風に決められていたんですね。それが一新されはじめたのは最近のことです。
現在を生きる女性からは『奥ゆかしさ』が消えていっています。少し前までは『ぶりっこ』がいて、そのさらに前に遡ると、もっと気高さと上品さを求められました。男性と違い、女性というものはその時代その時代で、大きく生き方が変わっている印象があります。それは、下記の記事にも書いたように、女性が『流動変化に敏感』だからだということが大きな理由の一つとして挙げられるでしょう。
『鈍感でなければ出来ないこと、敏感でなければ出来ないことがあるのだ。』
女性は常に、自分が生きる時代にうまく適応し、柔軟に変化して生き延びようとする知恵を持っています。それに比べて男性は、なまじ腕力があることからも、いつの時代を見てもその生き方はあまり変わりません。
力づくで物事を推し進めようとするんですね。ですから女性に向かって、『こうしろ、ああしろ』と力づくで指示をし、支配しようとします。いわゆる『九州男児』は、男女の関係がそれで成立することがありますが、確かに女性からすれば、男には強くたくましくあってほしい。したがって、たとえ表層上でそういう上下関係ができたとしても、それがまかり通るということがあります。
先生
ハニワくん
男女が強いられた環境や特性
しかし、実際のところはどうでしょうか。男には腕力があり、女性にはそれがないから柔軟性が身についた。ということは、『男=単純』で、『女=複雑』になるのは当たり前で、『男=暴力的』で、『女=陰険』になるのもうなづける話です。
女性が複雑で、陰険。そういう特性になったのは、強いられてきた環境があったからです。女性に腕力があったのならそうはならなかった。全て拳で解決して、もっと竹を割ったような潔さがあった。しかし、力がないから違う方法で解決するしかありません。
力を持っている男を頼り、すがり、あるいは誘惑し、自分の思い通りにしようと画策するのです。
クレオパトラは言いました。
はるか昔からこういう図式が成立していたのは、男女に与えられた特性と、強いられていた環境が強く影響しているのです。女性は常に『裏で、後ろで、奥ゆかしく』、男の行動を見守っていなければなりませんでした。戦に出ても足手まといになります。女が戦に出てしまうとどうなるでしょうか。捕虜にでもなったら大変ですからね。
しかし、兵士たちの援護をすることができる。食事を作ったり、看護をしたり。女性たちは女性たちに与えられた使命を受け入れ、そういう場が彼女らの戦場となったのです。
女性は常に、『隠してきた』のです。本当は言いたい意見も、本当はやりたいことも全て、できずに男性に任せるしかありませんでした。戦争を体験した祖母は、
などと物騒なことを無責任に言いますが、しかしその時代を生きた人間にしかわからない空気があったことも事実。そうやって長い間女性というものは、常に我慢し、一歩後ろに下がり、妥協して、待ち、受け身になるしかなかったのです。
先生
ハニワくん
性欲とハゲ
女性にも性欲はある
つまり何が言いたいかというと、『女性でも性欲はある』ということです。しかし、女性が性欲があると公言することは『はしたない』という風潮があるのです。だいぶ大っぴらになった現代の女性でも、未だにその名残はあり、それは続いています。
外国では女性の社会進出を妨げるようなことがないように、もっと男女の差をなくすよう展開が進んでいて、腋毛を剃らなかったり、体臭に気を使わなかったり、ブラジャーをつけなかったりと、男女の差をなるべくなくすような動きが活発化しています。
現代の日本ではまだそこまでの展開には至っていません。正直、男性の私から見ても、そういうような生き方を女性がしていれば『ドン引き』しますし、幻滅してしまいます。
しかし、こんな私の考え方も、女性が強いられている一生がなんであるかを思い知るための一つの証拠ですね。女性は常に、『女性らしく』生きていかなければならず、その『女性らしさ』とは往々にして、性欲が旺盛であるということとは無縁なのです。
特に日本がそうですよね。ですから女性には、『ガールズトーク』や『女子会』のような、本音を言い合える場が必要なのです。そういう時間だけは周りの目を気にせず、いたい自分でいれる。女性が強いられている特性から解放される、癒しの時間なのです。
『パンツの中の健康』にはこうあります。
女性にも欲求があるんです
価値観はどんどん変わります。ここでは男と女のことだけに絞って考えてみましょう。男はかつては酒に強いのが立派であるかのように言われました。酒もたばこもやらない男なんて…と言われたものです。今、どうでしょう?大酒ばかり飲んでいる男は尊敬されません。タバコを吸う男性は、健康も周囲の迷惑も考えない人間とみられてしまいます。
(中略)女性が結婚前に性交渉を持つことは50年くらい前までは、とんでもないことだったのではありませんか?相手の男は、『うちの娘を傷物にしくさって!責任とらんんかい』となじられたものです。その後は少し自由になって『婚前交渉』という言葉が生まれました。今、そんな言葉さえ聞きません。女性が結婚前に男性と肉体関係を持つのは、たりまえと言っていいかどうかわかりませんが、ごく普通のことになっています。
50年前ですらそうなのです。それよりはるか昔、例えばクレオパトラなんか紀元前の人ですから、2,000年前ですよね。その時代から男女の立ち位置や、それぞれに与えられている特性、強いられている環境というものは変わっていないのです。
それがこの50年くらいでようやく風向きが少しだけ変わってきたとしても、男に腕力があり、女しか子供が産めない事実はおそらく変わることはありません。そうなると、これからも人間というものは、そう大きく男女の立ち位置が変わることはないのではないでしょうか。
ですから女性たちは、これからも『ひっそりと』性欲を抱き続けるでしょう。とにかく言えることは、女性でも性欲は旺盛だということなのです。
先生
ハニワくん
ジェニファー・ロペスのような女が増えたら大変だ
『パンツの中の健康』にはこうもあります。
ジェニファー・ロペスのような女が増えたら大変だ
もちろん、EDは男性の沽券にかかわる問題ですので、表立って言わないのでしょう。一応公式なEDの定義はあるんですよ。ただ、この基準は欧米で合意されたものです。欧米では、性生活が維持できないと、奥さんのほうから三行半を突く付けられますからねえ。
Q.ハリウッドのジェニファー・ロペスという女優は、ベン・アフレックと『週に最低4回の性交渉』という婚前契約書を交わしたそうです。すぐに婚約解消になりましたが。
A.恐ろしいことですなあ(笑)。そんなふうに欧米の男性にとってもEDは大問題なのです。一方、日本では、つい最近までは性交渉の減少が中高年夫婦の間で深刻に受け止められることはありませんでした。旦那がしたくないのなら奥さんはあきらめる、というような状況だったと思います。
そのため、旦那さんも『もうそろそろ元気がないなあ』と思いつつも、深刻には悩まなかったのだと思います。しかし、日本では確実に欧米の後追いをしています。女性も強くなってきましたから、これまでのようなわけには行かないでしょう。
海外ではこのようにして、女性の『男性化』というのか、男女間の差がなくなってきている動きになっています。しかし、それぞれの国で掲げているモットーや理念、矜持というものは違いますからね。
東日本大震災のときに被災者の間で、火事場泥棒や強姦が極めて少なかったことに対し、世界中の人が驚きました。
と称賛したのです。ジェニファー・ロペスがいるアメリカでそういうことが起きたら、暴動や強盗は当たり前ですからね。ですから、何も欧米人の生き方が本当に真理であるとは限りません。従って、女性がそのように性欲に旺盛なのも、銃の携帯を認めることも、どこまで正しいのかはわかりませんね。
とにかく言えることは、たとえ今後人間の男女の関係がどうなろうとも、女性たちは、これからも『ひっそりと』でも性欲を抱き続けるでしょう。つまり、ジェニファー・ロペスのような女性がいるように、女性でも性欲は十分旺盛なのです。
では、ジェニファー・ロペスはハゲているでしょうか。答えは、Noです。従って、『性欲旺盛=ハゲ』という図式は、ないと言えるでしょう。
先生
ハニワくん
男性ホルモンのテストステロンは性欲と強い関係がある
ただし、こういう事実があります。
『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
毛にまつわる迷信『脂性の男』『毛深い男』は薄毛になる?
男性のホルモンのテストステロンには皮脂腺を増やす作用があり、これが増えると分泌される皮脂量も多くなります。男性型脱毛症=AGAは思春期以降に増加したテストステロンの作用により起こります。
つまり男性ホルモンの一種であるテストステロンが還元酵素とレセプターの存在によって『軟毛化』の原因を作っているのです。皮脂が多いから毛の成長がじゃまされているわけではないのです。頭皮の皮脂があまり多いと脱毛症状を起こすこともありますが、これはAGAとは別の症状です。テストステロンには体毛やひげなどの『毛を生やす』作用もありますが、皮脂が多いというだけで薄毛になるということではないのです。AGAが発症するかしないかを決めるのは、テストステロンの『量』ではありません。テストステロンの量が多くても発症しない場合もあるのです。
『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。
従って、『テストステロンの量が多い=ジヒドロテストステロンができやすい』と考えがちですが、量自体が強く影響しているわけではありません。テストステロンの働きとして挙げられるのは、
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 性欲を高める
- 皮脂の分泌を促す
- 体毛の発育を促す
ということで、これを考えると、 『性欲が強い=テストステロンの量が多い』ということになりますから、『=薄毛になる』と解釈してしまいがちだということですが、実際のところは違うんですね。テストステロンの量は、直接薄毛には関係しないからです。
それならば、性欲が強いということだけでは、薄毛の原因とは言えないわけですね。AGAは血中のテストステロンの量ではなく、毛乳頭にあるテストステロンをジヒドロテストステロンに変える還元酵素とレセプターの存在によって決まるからです。
先生
ハニワくん
- 髪の毛の生えるスピードに影響するのはむしろ女性ホルモン。
- テストステロンが持つ『体毛の発育』効果というのは、『頭皮以外の毛』。
- たんぱく質を豊富に摂るエネルギッシュな人は、性欲旺盛であることが多く、それが『性欲=剛毛』という印象を与えている可能性もある。
- ニンニクには性欲を強める成分が含まれている。
- 性欲が強いということは男性的であり、男性的であるほど男性ホルモンが濃厚。
- 女性は特に、生きる時代で強いられる特性がある。
- 女性は常に、『隠してきた』。
- 『女性でも性欲はある』。
- 『性欲旺盛=ハゲ』という図式はない。
- 性欲が強いということだけでは、薄毛の原因とは言えない。
- AGAは血中のテストステロンの量ではなく、毛乳頭にあるテストステロンをジヒドロテストステロンに変える還元酵素とレセプターの存在によって決まる。
テストステロンとAGA(男性型脱毛症)
若ハゲの原因の一つは男性ホルモンです。男性ホルモンというのは、テストステロンのことですね。テストステロンがあることによって、脱毛の原因物質を作りやすくなってしまうと言えます。
AGAの最も大きな原因はDHT!側頭部の薄毛はAGA?薄毛・抜け毛の原因(ハゲのメカニズム)を知り、対策を!
にも書きましたが、『AGA(男性型脱毛症)』の原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。
しかし、先ほども言ったように、『テストステロンの量が多い=ジヒドロテストステロンができやすい』わけではないため、男性ホルモンが多いからといって薄毛になりやすいというわけではありません。従って、前述したように、性欲が強いからといってハゲるわけではないということですね。ですから、『男性ホルモンが薄毛を加速させる』とは言い切れません。あくまでも、男性ホルモン(テストステロン)が、還元酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンが生まれたとき、脱毛が促進されるというだけです。
ですから、下記の記事に書いたように、
女性の薄毛は『頭頂部、髪の分け目、おでこ』に注意?FAGAやびまん性脱毛症(休止期脱毛症)とは何か
女性であってもジヒドロテストステロンによって薄毛になることがあります。女性の場合、血中のテストステロン濃度は男性の20分の1から10分の1と言われていますが、やはりそのわずかなテストステロンが代謝物のジヒドロテストステロン(DHT)となって毛の成長を妨げ、ヘアサイクルが短くなって発症するのです。
遺伝子検査によって、ジヒドロテストステロンに対して感受性が強い(男性型脱毛症になる)体質と、感受性がない(男性型脱毛症にならない)体質がわかりますので、気になる方は調べてみるのもいいでしょう。
先生
ハニワくん
女性が気にしたいエストロゲンという女性ホルモン
その記事に書いたように、女性の場合は『女性ホルモン』を考える必要があります。女性ホルモンと総称される代表的なものには、
- エストロゲン
- プロゲステロン
の2つがあります。そのうちのエストロゲンは、女性っぽい体つきをつくるなどの働きをしますが、髪の毛の産生にも関わってきます。このエストロゲンが、40代くらいになると減少し始めるので、薄毛につながりやすいのです。年齢によって薄毛になるということが言われていますが、その背景にはこういう事実があったんですね。
また、分娩後なども同様です。出産によってもやはりホルモンバランスが崩れることが多く、エストロゲンの分泌の調節がうまくいかなくなることも多くなります。それゆえ、分娩後脱毛症なる現象が起きてしまうんですね。
- 生理
- 妊娠
- 出産
- 更年期
- 閉経
『髪の悩みがみるみる解決する100のコツ』にはこうあります。
女性のヘアトラブルは『ホルモンバランスの乱れ』が原因。生活を見直し、適切なケアを
男性の薄毛や脱毛症などのトラブルは、食生活の乱れやストレスといった生活習慣によるものや病的なもののほかに、遺伝的な要素が大きいものです。しかし、女性の神のトラブルは遺伝的要素が男性ほど強くなく、ホルモンバランスの乱れが頭皮や髪に大きな影響を与えていることが多いのです。
ここでは『遺伝的な要素は関係ない』と言っていますが、先ほど言った『遺伝子検査によってジヒドロテストステロンに対して感受性が強い(男性型脱毛症になる)体質と、感受性がない(男性型脱毛症にならない)体質がわかる』という事実は存在しますので、そういう意味では遺伝的な要素はないがしろにはできません。
しかし、それよりも強く主張されるのが、ホルモンバランスの乱れなんですね。女性の場合は女性ホルモンが乱れると、皮膚に異常が出たり、あるいは肌に潤いが出たりするものです。
先生
ハニワくん
恋愛やSEXで女性ホルモンが活性化されるって本当?
ここで気を付けたいのは、よく言われている『恋愛やSEXによって女性ホルモンが活性化される』という事実です。
にはこうあります。
恋愛をしても女性ホルモンは出ません!信じている人が多いようですが、恋愛やセックスをしても女性ホルモンが出るわけではありません。同じように、恋愛やセックスをしていないからと言って、女性ホルモンが減ることもないので、安心してください。
恋愛の有無にかかわらず、女性ホルモンは卵巣から淡々と分泌されます。ですが、雑誌やインターネットではそういった内容を目にすることが多くみられます。恋愛と女性ホルモンの関係について医学的に根拠はありません。女性ホルモンは、多い方がいいわけでもないのです。きちんと決まった時期に必要な分だけ分泌されることが1 番です。そのためには健康的な生活を送ることを心がけましょう。(産婦人科専門医 宋美玄先生)
ここで言われているのはあくまでも『ホルモンバランスの乱れ』です。『女性ホルモンが多ければ多いほどいい』というわけでもないので注意が必要です。また、実際には8割以上の女性が恋愛やSEXで女性ホルモンが活性化され、若々しくいられると思っているようですがそれは違うようですね。
では、なぜそのような印象を受けてしまうのでしょうか。脳科学の専門家の意見を見てみましょう。
『脳とカラダの不思議』にはこうあります。
恋をするとドーパミンが分泌され『やる気』が出る
恋愛をすると、脳内のドーパミンが大量に分泌される。この脳内ホルモンは快楽や多幸感を与えるだけでなく、やる気や創造力にも関係する。ドーパミンによって活性化された前頭葉は、性欲や食欲を満たそうとし、同時に好奇心と意欲をも高まり、何かを創造しようという方向へと向かうからだ。だから、恋をしている人の表情がイキイキと輝いて見えるのは、化粧やファッションだけでなく、こうした脳内での感情の変化が大きく影響しているのだといえる。
恋愛やSEXによって発生するのは、『ドーパミン』なんですね。これは別に、女性ホルモンではありません。男性でも女性でも、このドーパミンという報酬系物質は出ます。この状態はある種『麻薬』と似ているので、強気になるのです。
普段は弱気な自分が、恋愛やSEXによって強気になることができた。それはつまり、若々しくなったということで、それを過剰に肯定したい気持ちになるわけですが、実際には女性ホルモンが活性化されたわけではなく、ドーパミンによる一時的な『興奮状態』と言えるでしょう。
麻薬やお酒を服用しているとき、人は興奮状態にあります。興奮状態にある人は、よく人に絡んだり、普段は言えないようなことを言いますよね。そのような錯乱状態に似ているのです。本人は無敵になったような気分になるかもしれませんが、実際に無敵になったわけではなく、一時的な興奮状態だということですね。
先生
ハニワくん
女性ホルモンを乱すような生活習慣は改善するべき
しかし、どちらにせよ女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると体に悪いという事実は存在しています。そう考えると、『エストロゲンの減少を抑えれば薄毛対策になる』という事実も浮き彫りになりますね。
女性で言えば、女性ホルモンを乱すような生活習慣を改善することが、薄毛対策にもつながってくるわけです。食事で言えば、大豆食品などを食べるといいでしょう。『大豆イソフラボン』ですね。それはエストロゲンに似た動きをするので、男性ホルモン(テストステロン)の過剰を抑えます。
また、ホルモンバランスが乱れると様々な問題を引き起こします。男性であれば、ED(勃起障害)にも影響しますし、ニキビなどの問題を引き起こします。食事、運動、睡眠をしっかりと最適化して、落ち度のない生活習慣を送るよう心がけましょう。
このようにして、確かに若ハゲの原因の一つは男性ホルモン(テストステロン)です。しかし原因はそれだけでなく、下記の記事に書いたように、
薄毛の原因
薄毛の原因には様々な問題が挙げられるわけです。そのすべてを最適化しなければ、男性ホルモンだけを注視していても意味がないので注意しましょう。
先生
ハニワくん
- 女性であってもジヒドロテストステロンによって薄毛になる。
- エストロゲンは40代くらいになると減少し始めるので、薄毛につながりやすくなる。
- 分娩後や出産でもホルモンバランスが崩れる。
- 女性はとにかくホルモンバランスに注意。
- 恋愛やセックスをしても女性ホルモンが出るわけではない。
- 女性ホルモンは、多い方がいいわけでもない。
- 恋愛やSEXによって発生するのは、『ドーパミン』。
- 女性ホルモンを乱すような生活習慣は改善するべき。
- エストロゲンの減少を抑えれば薄毛対策になる。
- 大豆イソフラボンはエストロゲンに似た動きをする。
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