仏教の開祖 釈迦(画像)
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内省
『ネガティブ・ブラックホール』とは、私が考えた言葉だ。ネガティブ、つまり、悲観的、消極的、反応的な人間は、まるでブラックホールのように、自分も、周りも、その負に引きずり込む。その逆で、『ポジティブ・ビッグバン』というのも私が考えた言葉だが、 ポジティブ、つまり、楽観的、積極的、主体的な人間は、まるでビッグバンのように、無から有を生み出す。
このことについては、エジソンと記者とのこのやりとりが、全てを物語っている。
記者
同じ現象。同じ現象を目の当たりにして、思うことが違うのだ。これがポジティブとネガティブの圧倒的な差である。私は長年このテーマについて実体験で検証してきたが、どうも『ネガティブ』な人間は、『エゴイスト』の傾向が強い。『エゴ(我)』が通ると思っているのだ。そして、当然通らない場合が圧倒的に多い。そしてその都度、(やっぱりダメか)と鬱になり、たまたまうまくいくと(やっぱりこれでいいんだ)と浮つきだす始末。『悪循環』とは、まさにこのことを言うのである。
以前書いた『藤木と山田』では、ネガティブ代表の藤木、ポジティブ代表の山田についてまとめたが、まさに彼らの生き様を見ればよくわかるだろう。ネガティブな人間は『ナルシスト』でもあるのだ。だが私はそこに『歪んだ愛情』も深く関係していると思うから、本人だけじゃなく、育ての親や、上司といったあらゆる指導者は、『悪循環』に陥るような方向に、導いてはならない。その為に、たくさんポジティブな経験をさせるのだ。ネガティブな人間に育てることが正解だと、聞いたことがあるだろうか。もし聞いたとしたら、それはただの間違いだ。誰一人得をしない。それどころか、ネガティブな人間は、ときに『有害』ですらある。
エジソンのやりとりを見たとき、ネガティブな人間は相変わらずこう思うだろう。
(何が一万回の失敗だよ。同じことじゃねえか。屁理屈にも取れるわ。失敗は失敗だろ。それのどこがポジティブなんだよ。)
それに対しポジティブな人間はこう思うだろう。
(そうか。さすがエジソンだ。エジソンが先に、『説明書に載せる一万通りのダメな方法』をやってくれたのだ。これで、他の全ての人間が、彼と同じその『ダメな間違い』をしないで済む。『説明書の余白』を埋めた。
有るはずの無い場所に、道を創った。これが天才・エジソンなのだ。)
ネガティブ・ブラックホールであってはならない。ポジティブ・ビッグバンであれ。
参照文献
法句経117。