仏教の開祖 釈迦(画像)
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2年前のPRESIDENTには、こう書いてあった。建築デザイナーとしての受賞歴を持ち、『Newsweek』の世界が認めた日本女性100人の一人にも輝いた、坂之上洋子氏が言っている言葉だ。
『学生の頃、CNNの番組で
“Look at your closest 8 friends,they are who you are.”(あなたの一番近い友人八人を思い浮かべてください。彼らが実は『あなた』なのです。)
という言葉が流れてきて、衝撃を受けたことがありました。人生は友人の存在で大きく左右されます。しかし当時、私は身近に偶然にいた友人となんとなく楽しんでいただけで、意識して友人を選ぶということをしていませんでした。いまは、社会全体をよくしようという『公』の精神を持つ人たちと時間を過ごしたいとはっきりと意識しています。それが私にとって一番わくわくして楽しく、また人の役に立つ取り組みができるかもしれないと考えるだけで、自分が幸せな気持ちになれるからです。』
自分の周りにいて、その中でもごく近い人たちが、『自分』を表している。そしてこういう本がある。ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』。私が数年間おざなりにしていた読書の道へと、もう一度呼び戻すきっかけを作ってくれた本だ。かつての私のように、そのタイトルが少しでも『胡散臭い』と思うなら、読むとそれをあっけなく裏切ってくれるだろう。
『自分』とは、自分の積み重ねなのだ。
つまり、体験の積み重ねなのだ。ネガティブ(悲観的、消極的、反応的)代表と言っていい当社の社員の一人は、『行き止まり』にぶつかったときにこう言う。
『壁』にぶつかったときにこう言う。
それに対し、ポジティブ(楽観的、積極的、主体的)代表であると言っていい私は、 こう考えるし、こう言う。
数年前私は『ポジティブ・ビッグバン』と『ネガティブ・ブラックホール』 という言葉を創ったが、この言葉は今でも全く崩れない。恐らく未来永劫崩れることは無いだろう。
ネガティブな人間は何をやっても『行き止まり』にぶつかって意気消沈するし、『私利私欲に流された安易な足取り』で崖から落ちて罠にはまり、アリ地獄から抜け出せなくなる。周りの人間も、自分自身も、まるでブラックホールに引きずり込んでいくように、負の闇に堕ちて、もがき苦しむ。
ポジティブな人間は、無から有を生みだす。『目が前についている』からだ。辞書に『後退する』という文字が無いからだ。しかしいずれ息絶えるのを知っていて、だからといってそれがくよくよと下を向いて生きていく理由にはならないことを知っていて、人生を『楽』するのではなく、『楽しむ』ことを心がけている。
だから当然、周りの人間も、自分自身も、まるでビッグバンで、無から宇宙が創造されたように、無限の可能性を自分の内から湧きださせ、何度壁にぶつかっても、崖から落ちても、『それすらも人生の一部』だと考えて、人生を生き貫く。
ブッダは言う。
『こうして人間は、心で思った通りのものへと少しずつ変化してゆく。すべては心が思うことから生まれ、すべては心が思うことによって創られる。まるで影が、自分の歩く後ろから必ずついてくるかのごとく。』
これでもまだ、自分と向き合う時間を作れないと言うのだろうか。自分のコックピットである心に、座ることが出来ないと言うのだろうか。
法句経1,2。