仏教の開祖 釈迦(画像)
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内省
外面をよくして何になる。何かいいことがあるのか。『印象管理』とは、人からの印象を管理するということ。お洒落も、見栄も、見得も、あらゆる演出すべてである。自分がどういう風に見られたいかを演出する。それが『印象管理』である。
その印象管理にばかり気を取られ、空虚な見栄や虚勢に精を出す人間がいる。彼の人生を表裏、両方見ていると、とても虚しい。まるで、エアコンの掃除を『汚れを見たくないから』と20年放っておいて、周囲にそのエアコンで風を送り続けているようなものである。当然そのようなことをしたら人は、煙たがる。異臭に気づき、顔をしかめ、それを排除しようとする。当然ではないだろうか。
しかし本人は、それを押し付けたい。(こんな自分を好きになってほしい)と、自己中心的な考え方でもって、エゴを貫き通そうとする。そこで『歪み』が起きる。つまるところ、スムーズな人生を送りたければ、印象管理という外面だけに気を取られるのではなく、本来本当にやるべき内面との向き合い、つまり『内省』をしなければならないのだ。
エアコンの掃除だ。もちろん、エアコンも、排水溝も、汚れと向き合うのには抵抗がある。だが、それを掃除したら気分が良くなるのは自分だけじゃない。周りの人も大勢、それによって快適な人生を送れるのだ。そう考えたら、やる義務があるのではないだろうか。自分本位な人間でない限り、この話には納得できるはずだ。
納得できない?だからこそあなたの人生は、スムーズにいかないのだ。自分のことしか考えない人間を見ると救いようがないように思える。だが、『内省、内観』をすることによって、必ず世に生まれたこと、世話をしてくれた親のこと、周りにいてくれる友、そしてあらゆる森羅万象に、感謝が溢れることだろう。
『その状況』を作れるかどうかだ。
参照文献
法句経75。
関連する『黄金律』
『自分の心と向き合った人間だけがたどり着ける境地がある。』
『アウトサイド・インではない。インサイド・アウトだ。』