仏教の開祖 釈迦(画像)
Contents|目次
内省
生まれ変わり(輪廻)という考え方は、一体どこからやってきたのだろうか。『煩悩』と『無知』である。『執着』していたのだ。この世に。それがなければ、生まれ変わることなど考えないだろう。『知らなかった』のだ。あの世を。それだからこそ、生まれ変わる発想が頭をよぎった。
というロマンチックなワンシーンぐらいなら良く見えるが、これも突き詰めれば『執着』。この世に対する執着心が生んだ、ワンシーンである。それに例えば、『お前のやったことは末代まで呪われる。生まれ変わっても関係ない。』というカルマ(業)の話はどうだ。それで身分差別が何千年も行われている国が、未だにある。
身分の低いと定められた人間の命は粗末に扱われ、女子供は凌辱され、強姦された後に殺害されて、道路に捨てられる。こんなことがあっていいと思うか。いいわけがないだろう。
『ロウソクについていた火が、消えた。だから新しく、つけた。だが、その火がどうしてさっきまでの火と同じものだと言えよう。』
我々は、たった一度の人生を生きているのだ。少なくともこのブッダはあの時代にあって、
『生まれ変わりの建築材料に使う煩悩と無知を、全て破壊しつくした』
と言って、自分が生まれ変わることはないと断言した。『あの世』などない。目を向けなければならないのは、『このたった一度の人生』である。
参照文献
法句経153,154。
関連する『黄金律』
『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』
『「生きる」ということの本当の意味とは。』