仏教の開祖 釈迦(画像)
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内省
私の部下は、この『浮つき』と『落ち込み』という極端な感情に支配され続けている。彼曰く、『仕事は窮屈、遊びが解放』だと言うのだ。それは、多くのサラリーマンなら、共感するのではないだろうか。
『ワークライフバランス』という言葉がある様に、人間はとかく、仕事と遊びをそう考えてしまう傾向がある。特にサラリーマンがそうだ。だが、クリントン政権下でゴア副大統領のスピーチライターを務めたダニエル・ピンクは、著書『モチベーション3.0』でこう言っている。
『仕事とは関連性のない”遊び”だけを楽しめて、人生で取り組む真剣な仕事を、”耐えがたい重荷”として耐えなければならない、と信じる理由はもはや存在しない。仕事と遊びの境界が人為的なものだと気づけば、問題の本質を掌握し、もっと生きがいのある人生の創造という難題に取り掛かれる』
それは私も同感なのである。あるのは『ライフバランス』だけだ。全ては『ライフ(人生)』の上で起きている現象なのだ。
そう考えたら『解放=浮つき』、『窮屈=落ち込み』という発想はナンセンスだ。 私など、『金を稼ぐことや遊ぶことは当たり前』だと思っているから、仕事に対するやる気など消えることはないし、遊ぶ時も浮つくことなどない。例えば今、電車に乗って『浮つく』人がどれだけいるだろうか。いない。それは、『当たり前』だからだ。だが、一部の電車マニアや、昔の人、異文化の人はどうだ。 彼らにとって『当たり前ではない』のであれば、『浮つく』対象になるだろう。
そこにカギがある。自分の心に不動の根っこを根付かせるためには、まず、この『仕組み』を理解することである。
参照文献
法句経81。
関連する『黄金律』
『人間が戦うべき相手は外にはいない。「内」にいるのだ。』
『アウトサイド・インではない。インサイド・アウトだ。』