瀬戸内寂聴とは
日本の作家。生誕1922年。女。瀬戸内寂聴は日本の僧侶であり、小説家としても活動する人物です。生まれは1922年5月15日、徳島県出身です。尼僧としてのイメージが強い人物ですが、作家としてのキャリアの方が先で、三谷晴美や三谷佐知子のペンネームで数々の作品が雑誌に掲載されるなどしています。1956年には処女作痛い靴が文学者に発表され、その年に女子大生・曲愛玲では新潮同人雑誌賞を受賞するまでに至りました。受賞した当時はポルノ性の強い作風が批判されてしまいましたが、数年経て数々の雑誌で作品を連載するようになり、多くの恋愛小説を書き上げ、1963年には夏の終りという作品で女流文学賞を受賞しています。
尼僧になったのは1973年、岩手県平泉町にある中尊寺にて得度し、瀬戸内寂聴として知られるようになりました。また1987年には岩手県浄法寺町の天台寺住職となっています。その後は自身の壮絶な恋愛経験などから多くの人に対して的確な人生の助言などを行うイメージが強くなっていき、テレビ番組などのコメンテーターとしても活躍するようになり、幅広く知られるようになりました。
名言のひとつに、「いろんな経験をしてきたからこそ、あなたの今があるのです。すべてに感謝しましょう」というものがあります。壮絶な人生経験を重ねながら、それらを一切否定しないという姿勢を貫いていることは、恋愛や人間関係で失敗してしまった多くの方の救いになっています。100歳まで恋愛をする、という発言もあり、人としての自然な気持ちを率先して体現する姿勢が、さらなる尊敬を集めています。
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