キリスト教の礎 イエス・キリスト
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花の命は儚い。よく花の命を女性の人生に例えることがある。綺麗に咲くのは一時的。咲いている間はちやほやされるが、枯れたら最後、魅力を失う。
では、アリはどうか。アリは、無意識に人に、動物に、自然に殺される。それについて、罪悪感を持ち合わせる人など、めったにいない。セミはどうか。セミが外に出てから生きる時間は一週間だ。キタキツネは三年。最初からそうなっているのだ。我々人も同じ。
たとえ人生で『成功者』などという人間に成ったつもりでも、それは野に咲く花と同じ。風が吹けば散るのが運命だ。女も男も皆同じ。だが、だからといってそれが、くよくよと下を向いて生きる理由にはならない。この一見すると無意味で儚い人生に、清く咲き誇る意義を見出すのが、人間の意地ではないだろうか。
儚い人生を、 尊い人生に昇華させることが、我々人間にとっての最高峰の生き方だ。
詩編 第103章。