キリスト教の礎 イエス・キリスト
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内省
誰かが助けを求めているのなら、それを受け入れよう。間違ってもそれを拒んではならない。拒むなら今すぐ『愛で溢れる優しい人』を演じるのを止めよ。
アリはキリギリスを拒んだだろうか。確かにキリギリスはアリを馬鹿にして遊び呆けた。しかし、彼はまだ未熟だったのだ。また違う分野では、アリよりもキリギリスの方が優れていることだってある。それだけのことなのだ。自分だけ助かり、自分が全知全能だと思ったり、あるいは人の気持ちに同情出来ないような、醜い人間に成り下がらないようにしよう。
自分がもし、大変な思いを強いられていると感じたら、あるいは、自分だけ苦労をしているという卑屈な思いに駆られることがあるとしても、それは、いずれ寒さで凍えて飢え死にしそうになり、自分を訪ねて来るキリギリスの為に、暖炉を作ってあげている、そう考えれば、乗り切れるのではないだろうか。
そこまで心を整えられたら、そこには『愛』がある。最後には『愛』がある場所にだけ、光が差すのだ。
参照文献
聖書
ローマ人への手紙 第12章。