キリスト教の礎 イエス・キリスト
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内省
普通に考えてそうだ。 白から黒は一瞬にして染まる。だが、黒から白には戻らない。同じように、悪に染まりきった人間が清廉潔白な人生を生きるのは難しい。
例えば、麻薬をやると『神経』が出来てしまうという。つまり、『あるはずもない神経』だ。普通の人は、ない。知らない世界なのだ。見たことがない。そういう感覚を得る。幻聴だとか、幻覚だとか、そういう『異常』な世界。その世界を『見た』ことで、『知って』しまう。それは、新しい神経となって根付いてしまう。そしてその神経のせいで、どうも満たされないという気分になってしまう。これが『薬物依存症』の正体である。
同じことだ。この神経を作るのは簡単だ。麻薬を使えばいい。だが、この神経を無かったことにするのは容易ではない。薬を飲んで治るのなら、麻薬依存で苦しむ人間はいないだろう。だが逆に、『そういう仕組み』だからこそ、軽はずみに『その道』に足を踏み外さないように教育するようになる。麻薬、戦争、森林伐採、資源不足、死、『取り返しのつかないこと』があるからこそ、人は学習し、矜持を持つのだ。
人も企業も、信頼を作るのは気が遠くなるほど大変な道のり。だが、それを崩すのは一瞬の時間で充分。人間は、まずこのことについてじっくりと考え、全ての教育者は、対象者が取り返しのつかなくなることをする前に、『あらゆる手段を使って』それを教育するべきである。
参照:『エレミヤの書 第13章』
参照文献
聖書
エレミヤの書 第13章。