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グーグル ネット覇者の真実

■著者:スティーブン・レヴィ


この本に出てくる登場人物の名前が、とにかく大物。

ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾス。そしてそれらに負けないビッグネームこそ、グーグルを創業した天才イノベーター。サーゲイ・ブリンと、ラリー・ペイジなのだ。

今や、グーグルの存在を無視してこの情報化社会を生きていくことはできない。

かつて、インターネットが一般家庭に普及しだしたころ、ADSLという高速回線によって、快適なウェブ環境を提供するといううたい文句で、プロバイダ同士の激しいせめぎあいがあった。

OCN、ODN、ソネット、ニフティ、ライブドア、ヤフーBB。どのプロバイダと契約してインターネットをするかは、今よりもはるかに選択肢があった時代があった。

いや、正確にいうと今でもあるが、実際には特定のプロバイダしか選ばれない。フレッツ光である。

答えは簡単。早くて、便利だからである。

それと同じだ。

グーグルもまた、世界に無数にある検索エンジンのシェアを、圧倒的な技術改革と、ユーザー本位のアルゴリズムで、ダントツに奪い取った。

コンマ何秒の検索結果の表示時間にこだわり、ユーザー本位のランキングアルゴリズムを追及し続け、検索ワード連動広告(アドワーズ)における、ストレスやプライバシーへの倫理といったユーザー心理を巧みに考え抜きながら、 "義″に徹底し、ついには莫大な利益をも見出した。

ユーザーの利便性を第一に考えてきたことが、結果としてグーグルをネット覇者に成り上がらせることになったのだ。

革命的プラットフォームイノベーションである、ウィンドウズとマックの出現。CDを売り出す歌手や、それを扱うCD店舗の命運を大きく変えた、itunes、ipodの登場。すべての紙媒体業界を揺るがす、ネットの進化、浸透。

グーグルは、この世界に革命を起こした。いつでもイノベーションやレボリューションは、ユーザー、人々の利便性(エゴ)の向上(充足)に焦点が当てられているのだ。

 

 

 


[初読年齢 29歳]

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)


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