『ヒト』を最適化しよう。

『失敗したと思っても絶対に諦めるな。そもそもそれは、『失敗』ではない。』(2ページ目)

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全世界にいる偉人の言葉

全世界にいる偉人の言葉を見てもらった方が早い。例えば,

『5127回』。

 

これは一体何の数字だと思うだろうか。今や知らない人はいない掃除機界の王、『ダイソン掃除機』。その生みの親であるジェームズ・ダイソンは言った。

『発明家が最初にひらめいたアイディアを投げ出して、もうあきらめてしまいたくなる時というのは数知れずあると思います。ダイソンが初のサイクロンクリーナーとしてヒットを放った「DC01」が世に出る1993年までの間に、私が試行錯誤で手がけた試作機の数は5127台にも上っていましたね。』

 

つまりその数字は、ダイソンがその掃除機を完成させるために費やした実験回数だ。

 

『それはダイソンが潤沢な資金や、余裕があったから出来たんだよ』

 

と思う人は、『検索』してみるといい。この時代に調べられないことは滅多にないはずだ。

 

そのダイソンが断固としてそれを成し遂げることが出来たのは、天才発明家、エジソンのこの言葉を知っていたからだ。

 

 

カンブリア宮殿の経営者たち

私は、企業のトップをひた走る第一線にいる企業と、その経営者を紹介する『カンブリア宮殿』を観るようになって7年ほど経つが、彼ら経営者に往々にして共通するのが、この『不撓不屈の精神』なのである。私がダイソンのこの話を聞いたのもこの番組だが、例えば最近では、関東地区に300店舗以上チェーン展開させるラーメン屋『日高屋』の社長、神田正が、番組のパーソナリティを務める村上龍に、

『なぜ生き残ることが出来たのか?』

 

と聞かれたとき、こう言っていた。

『同業の方もたくさんいました。でもね、皆さん『あと一歩』ってところで、諦めちゃうんですよね。私はその『あと一歩』を諦めなかった。これが運命を大きく分けたのだと思います。』

 

PDCAサイクル

そもそも、何かを作り出したり、成功させようとするときは、『PDCAサイクル』を回す発想は、別に普通だ。

 

  • Plan:計画
  • Do:実行
  • Check:検証
  • Act:改善

 

  (画像

 

どんなに綿密に計画しても、実行に移してみると、予期せぬ問題が浮上するものである。むしろ、それを当たり前の前提として絶対条件として考えて、PDCAサイクルを当然のこととし、回していく。磨いて、磨いて、磨き上がていけば、それがその内、無駄が削ぎ落されたダイヤモンドになる。

 

 

つまり、このサイクルの存在を知っているだけで、もう話は終わりだ。荒削りの段階で

 

もう無理かなあ…

 

と思ってしまうのは、支離滅裂である。

 

失敗をバネにする

人間のお金に対する考え方のパラダイム転換を説いた、ロバート・キヨサキの著書、『金持ち父さん 貧乏父さん』にはこうある。

失敗をバネにする

 

失敗をこやしにしてやる気を起こす者が勝者となり、失敗によって打ち負かされる者が敗者となる。勝利の最大の鍵はここにある。負けてばかりいる人はこのことをよく知らない。これこそが、勝者だけが知る勝利の秘訣と言ってよいだろう。だから彼らは負けることを恐れない。フラン・ターケンソンの言葉をもう一度思い出してみよう。『勝つことは負けを恐れないことを意味する。』ターケンソンのような人たちは自分がどんな人間かを言っているので、負けることを恐れない。彼らは負けることが大嫌いだ。だからこそ、たとえ負けてもそれをバネにして自分をいっそう強くする。負けることを『嫌う』ことと、それを『恐れる』ことの間には大きな違いがある。

 

負けたって、勝つまでやり続ければいつか必ず勝てるはずだ。もし途中で勝負を諦めてしまうのであれば、そこに『負けず嫌い』などいない。

 

一勝九敗

『ユニクロ』を運営するファーストリテイリング社長、柳井正の著書、『一勝九敗』にはこうある。

経営は試行錯誤の連続で、失敗談は限りなくある。商売は失敗がつきものだ。10回新しい事を始めれば、9回は失敗する。成功した経営者のなかには、もっとすさまじく『100回に1回程度しか成功しない』などとおっしゃる方もいる。『現実』はいつでも非常に厳しい。経営環境は目覚ましいスピードで変化していく。そのスピードに追い付きながら経営を続け、会社を存続させていくには、常に組織全体の自己変革と成長を続けていかなくてはならない。成長なくして企業としての存在意義はない、と考えている。

 

最初から『仮説と検証の繰り返しは当然』であり、『PDCAサイクルを回して磨き上げていく』という発想を持っていれば、一度で形が完成しなかったからといって、眉ひとつ動かすことは無いはずだ。

 

失敗は形を変えた恩恵と思え

ナポレオン・ヒルの著書、『思考は現実化する』にはこうある。

失敗は形を変えた恩恵と思え

 

失敗は形を変えた恩恵であることが多い。予定通りに運んだら厄介なことや完全な身の破滅にさえなりかねなかった目標から、引き返させることがあるからだ。失敗によって新しい機会への扉が開かれ、試行錯誤をしながら、人生での現実に役立つ知識が得られるのである。失敗は、その方法がさわしくないことを明らかにしてくれたり、高慢な人間の思い上がりを諭したりすることが多い。

 

(中略)失敗したら、失敗を分析することだ

 

どんな状況であれ、失敗したら、その状況を分析してみることだ。そうすれば、どんな失敗にもそれに見合った利益の種子が含まれているという、深い真理に行きあたるはずである。これは失敗が必ず熟した果実となって利益を与えてくれるという意味ではない。失敗には種子が含まれている、ということにすぎない。それを見つけ出し、芽を出させ、豊かに実を結ばせるには、人それぞれが目的を明確に持って積極的に独創力を働かさなければならない。

 

s種

 

失敗。それは、挑戦した証であり、『成功の糧』だ。

 

プランAは失敗する

スタンフォード大学のコンサルティング教授にして、ルーカスアーツ・エンターテインメント社とクリスタル・ダイナミクス社のCEO等を務めるランディ・コミサーらの著書、『プランB』にはこうある。

プランAは失敗する

プランAに関する悲しい統計結果

 

意欲あふれる起業家には必ずプランAがある。実際、企業家という人たちは、レプチン同様に、プランAがうまくいくと思っている。彼らは自分がフォーチュン誌の表紙を飾ったときの様子や、『どうやってこのような最高の世界的ビジネスを創り上げたのですか?』と尋ねられたときのコメントまで想像しているのだろう。不幸なことに、たいてい予想ははずれる。

 

だが、真の男とガキの違いは、そのプランAが失敗したときの行動にある。この本で取り上げる起業家やビジョナリーは、そこで傷をなめて立ち直り、新たに身につけた洞察力を武器に、もっと大きなビジネスへと転じる。袋入りの新鮮な挽きたてコーヒーを売っていた小さな小売店が、すぐにあのスターバックスになったわけではない。効果的な無料検索ツールが、そのまま『ググる』という動詞を生み、Googleに投資した投資家に何十億も儲けさせたわけではない。これらの現在におけるグローバル・ブランドの成功の秘訣はそうしたプランAにあるのではなく、プランBにあるのだ。

 

壁にぶつかっても、このように『プランA以外の道』が開拓されることがある。まるで、水が上から下に落ちる時、その間にどんな障害物があったとしても、それに合わせて形を変え、必ず下に辿り着くように、目的は決して『プランA(真っ直ぐ、計画通りに、障害にあわずに下に辿り着くこと)』ではない。

 

 

失敗する勇気をもつ

自己発見に関する世界最高の権威の一人、ロビン・シャーマの著書、『3週間続ければ一生が変わる』にはこうある。

失敗する勇気をもつ

『あなたは、あなたが一日中考えているような人間になる』というのが時代を超えた真実であることを考えると、もういちどくりかえしたいのでないかぎり、過去のできごとや失敗をくよくよ心配しても意味がありません。

 

そうではなく、過去から学んだ教訓を生かして、まったくあらたなレベルの認識と悟りを手に入れてください。人生最大の失敗は、人生代々の好機になるのです。古代ギリシャの三大悲劇詩人のひとりであるエウリピデスはこう言っています。

『最大の不運の中に、しあわせが生まれる最高のチャンスがある。』

 

どうして自分だけが、と思えるくらい不公平な困難に苦しんだのであれば、あなたはその試練をとおして得た叡智が必要になる、もっと大きな目的をはたす準備ができているのかもしれません。

 

(中略)あなたがほかの人より失敗が多いのであれば、他人より申し分のない人生を送るチャンスが十分にある、ということを理解してください。他人より危ない橋を渡り、あえてさらなる危険に立ち向かう人間は、当然、失敗もそれだけ多くなります。

 

ギリシャの歴史家、ヘロドトスが賢くも言っているように、

『起こるかもしれないことを恐れてびくびくしながら無関心でいるより、半分はよくない結果に終わっても、いさぎよく大胆になって危険を冒す方がいい。』

 

のです。あるいは、奴隷から身を起こした黒人指導者、ブッカー・T・ワシントンはこう言ってします。

『成功とは、人生において得た地位によって測るのではなく、成功する為に乗り越えた障害によって測るべきことを学んだ。』

 

『挑戦しているから失敗する』んだ。失敗しない人間は、ただ勝てる勝負だけ選択した、勝ち逃げしているだけ。挑戦していないだけだ。

 

『七転び八起き』

ペンシルベニア大学心理学教授で、『天才賞』と言われるマッカーサー賞を受賞した教育界の権威、アンジェラ・ダックワースの著書、『GRIT やり抜く力』にはこうある。

『もう一度立ち上がれる』考え方をつくる

 

日本のことわざに、『七転び八起き』というのがある。私がもしタトゥーを入れるとしたら、この言葉を刻みたい。(中略)『明日はきっといい日になる』と『明日はもっといい日にしてみせる』では大違いだ。『やり抜く力』の強い人々が持つ希望は、運とは関係ない。何度転んでも起き上がる。それがすべてだ。

 

日本人はこのことわざを知っている以上、不撓不屈の精神を持っているべきだ。

 

成果が見えなくても続ける

儒教、仏教、道教を深く学び、足りない部分を補って創り上げた、洪自誠(こうじせい)の著書であり、川上哲治田中角栄五島慶太吉川栄治ら昭和の巨人たちの座右の書である、『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』にはこうある。

成果が見えなくても続ける

 

よいことをしても、その成果が見えないことがある。だからといってやめてしまってはいけない。たとえ今は目に見える形で成果が出ていなくても、草むらに隠れ知らぬ間に実を結ぶ瓜のように、気づかないところできちんと実を結んでいるはずだ。逆に、悪いことをしても、それで得た利益や成果を没収されずにすむことがある。しかし、悪行で得たものというのは、春先に庭に積もった雪のように、たちまち消えてしまうものだ。

 

粘り強く努力を続ける

同じく本にはこうある。

粘り強く努力を続ける

 

のこぎりでなく縄を使っても、長い時間をかけて木をこすれば、のこぎりと同じように木を切ることができる。雨だれでも、長い時間同じところに落ちれば、石に穴をうがつ。人としての正しい道を学びたいと思えば、このように粘り強く努力を続けなければならない。また、水が流れれば、そこに自然と溝ができ、売りが熟すと自然にへたが落ちる。人としての正しい道を究めたいと思えば、このように自然と道が開けて来るのをじっくり待つべきである。

 

大丈夫だ。信じられないなら、いっそのこと『意地』になったっていい。粘り強く努力を続けるのだ。

 

不遇のときこそ自分を伸ばすチャンス

”人間と企業”の在り方を鋭い視点で捉えるノンフィクション作家、上之郷利招の著書、『取締役になれる人部課長になれる人』にはこうある。

不遇のときこそ自分を伸ばすチャンス

失敗を恐れたら成功は掴めない

 

世界は常に転換する。昨日は通用したことでも今日は通用しない。そして人間は不完全である。だから人生は成功と失敗を織りなしてできあがる。どんなに慎重に生きたとしても、思いもかけない落とし穴というものは必ず存在する。ましてや『成功』を目指して積極的に生きれば、それだけ失敗も多くなる。だがその逆も真なり。失敗を恐れていたら何もできないのである。

 

(中略)『失敗は成功の母』というように、失敗や敗北が次の大きな成功への足掛かりとなることが往々にしてある。これは経営だけでなく、人間の生き方にも当てはまることだ。また、自分の人生で失敗を恐れる者が、経営において積極的に攻められるわけはなかろう。いつどんなときでも、失敗することを恐れて、成功に向かって真正面から攻めることを忘れてはならない。失敗を恐れ、成功を見失ったときこそ、やり直しの効かない本当に失敗、再起不能の挫折が訪れるのである。

 

成功

 

 

やり遂げろ!

また、マクドナルド兄弟を発見し、マクドナルドを世界的なチェーン店に成長させた立役者、レイ・クロックの著書、『成功はゴミ箱の中に』にはこうある。

やり遂げろ!

 

やり遂げろ―この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う―才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う―恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う―世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。

 

何度でも言おう。失敗。それは、挑戦した証であり、『成功の糧』だ。

 

つらいと感じるとき、脳は成長している

脳科学者の茂木健一郎の著書、『アウェー脳を磨け!』にはこうある。

つらいと感じるとき、脳は成長している

 

(省略)自分だけがうまくできないというのはたいへんな苦痛です。しかし、苦痛を感じるは、脳にとっては決して悪い事ではありません。それどころか、それはむしろ歓迎すべき状態なのです。脳が成長するとは、簡単にいうと、脳内の神経細胞ニューロンをつなぐシナプス結合が変化するということをいいます。それによって新たな回路が構築され、それまでできなかったことができるようになるのです。

 

ただし、脳内の回路はいったんできあがると安定してしまうので、シナプスをつなぎかえるといっても、そう簡単にはいきません。そのためには脳に負荷をかける必要があります。現在の自分の能力ではできないことに何度も何度も挑戦する。そして、ようやくその壁を越えられたとき、脳内に快楽物質得あるドーパミンが放出され、ようやくシナプス結合が変化するのです

 

ニューロン

 

『失敗した』ということは、『挑戦した』ということだ。目の前のお茶を手を伸ばして取る。五体不満足やリハビリ中の人間でない限り、そんなことをやったところで自分の実力は永久に向上しない。挑戦した人間だけが得られる力がある。

 

何回か続けていけば、そのうちうまくいく

天才棋士、羽生善治の著書、『決断力』にはこうある。

何回か続けていけば、そのうちうまくいく

 

新しい戦型や差し手を探していくことは、新しい発見を探していくことである。自分の力で一から全部考えないといけない。だから、どうしても失敗することが多い…状況はいつも悪いのだが、一回やれば二回目は前回より少しはマシになるだろうと楽観的に考えている。それが次へのステップ、未来への収穫になる。成功する可能性があるかぎりは新しいことに挑戦していきたい。『何回か続けていけば、そのうちうまいくだろう』、そういう気持ちで私は取り組んでいる。現状の打破はそこにしかない。私は、その姿勢をいつまでも持っていられたらいいなと思っている。

 

この発想を持てるかどうかだ。私も少年時代までは、よく『一発目で成功させ、それが上手くいかなければ時間の無駄』だと考えていた。だが実際には、その発想こそが時間の無駄だった。人間に、自惚れ、過信し、慢心する時間など一分もいらない。

 

経験するから、学習できる。自分の道ができていく

実に50の職業経験と、世界40か国の旅を経験した有川真由美の著書、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』にはこうある。

経験するから、学習できる。自分の道ができていく

 

私の20代、30代は、うまくいくことより、『どうして、うまくいかないんだろう』と思うことばかりでした。『みんなはうまくいっているようだけれど、自分はよっぽど要領が悪いのか』と思うこともありました。しかしいま振り返ってみると、最初からうまくいくことなんてないのです。初めての試みが多かったために、絶えず、壁にぶつかっていたのでしょう。壁にぶつかっているときは、なにか重要なことを学んでいるとき。仕事でも恋愛でも人間関係でも、『これは自分の手に負えない』『やっぱり合わない』と思えば止めればいいし、そこで乗り越えたりする術を学んで思わぬ方向への展開になることもありました。

 

普通に考えて、最初から自転車に乗れることはあるだろうか。あるかもしれないが、ほとんどがないだろう。だが、結局乗れるようになるではないか。それは、失敗しても乗ることを諦めなかったからだ。

 

壁に突き当たったときは…それでも歩き続ける

また、本にはこうもある。

壁に突き当たったときは…それでも歩き続ける

 

自分の未来に対してポジティブに考えようとしても、大きな失敗をしたことや、何度もうまくいかなかったことは、うまくいく気がしません。私も、弱気になること、再起不能なほど打ちのめされることがありました。営業の仕事をしていたとき、何度も営業を断られた場所には、行く気に慣れませんでした。『きっとまた、駄目だろう』と思ってしまうのです。衣料品店の店長をしていたとき、信頼していた部下たちから、心無い非難を受けたあとはしばらく人間不信になって、人と接するのが怖かったほどです。

 

そんなとき、私は『いまの自分』のパターンで突き進んでも難しいと考え、うまくいきそうな人を演じてみます。知っている人のなかから、この難題を楽々とクリアできる適任者を見つけて、『あの人なら~するだろう』と、その人の考え方、行動になりきってみるのです。

 

(中略)あれこれやっていると、遅かれ早かれ『あれ?ひょっとしたら、私もいけるんじゃないか』と思う瞬間がやってきます。(中略)才能というのは、壁に突き当たっても、止めない能力のことではないでしょうか。『やり続ける』というより、『止めない』ことが大事なのです。

 

才能というのは、壁に突き当たっても、止めない能力。というと『才能』という言葉が出てきてハードルが高いと感じる人がいるならば、『壁を壁だと思わないような人間になればいい』のだ。

 

あきらめたときが失敗である

2006年に『ニューズウィーク』誌日本版にて『世界が尊敬する日本人100人』に選出された、曹洞宗徳雄山建功寺住職、増野俊明の著書、『心配事の9割は起こらない』にはこうある。

簡単に逃げない

 

失敗したって、なにも命までとらわるわけではない。開き直るのではなく、そのくらいに腹をくくってかまえていたらどうでしょう。禅語に『本来無一物(ほんらいむいちもつ)』というものがあります。人間は本来、なにひとつ持たずに生まれてきたのだ、それが人間の本来の姿なのだから、執着するものなどどこにもない、という意味ですね。

 

(中略)日本航空に乗り込み、再建に取り組んだ稲盛和夫さんは、禅宗の得度も受けている人ですが、こんなことを言っています。

『世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめたときが失敗である。』

 

『本来無一物』が自分の姿だということを肝に銘じ、恐れず、チャレンジを続ける人であってください。

 

失敗したと思って諦めた。それだと失敗のままだ。諦めなければ、それは失敗ではなくなる。

 

右肩上がりするという思い込み

慶応義塾大学を卒業し、慶應義塾高校で教職に就き、同校生徒のアンケートで最も人気のある授業をする先生として親しまれた佐久協の著書、『論語の教え』にはこうある。

何事をなすにせよ、すぐに怠けたり、飽きて投げ出したりしてはいけないよ。

 

子路が政治のありようを訪ねた際の孔子の返答であるが、政治ばかりでなく、あらゆる物事に適用できる教えでもある。世にあって何事かをなそうと思うなら、人に率先して行動し、ともに行動する者をねぎらい、怠けたり、ちょっとやって効果が上がらないとすぐに投げ出したりしては行けないという意味だ。『継続は力なり』というが、何事によらず日々の目に見えないわずかずつの積み重ねなしに大業は成就できない。

 

ところが、わたしたちは一日一日目に見えた進歩がないと、つい怠けたり諦めたりしがちである。それというのも、物事は右肩上がりの直線や曲線を描いて進展すると思い込んでいるからだ。(中略)今日投げ出すのは、明日一段上がれるのをみすみす投げ出しているのかもしれないのだ。

 

右肩上がり

 

その思い込みがなければ、最初からその初期設定さえなければ、どうだろうか。

 

あなたはそれを乗り越えられる

早稲田大学商学部を卒業後、様々な経歴を経て、クリスチャン女性の国際的なグループ『Aglow International(アグロー・インターナショナル)』に所属する中村芳子の著書、『聖書88の言葉』にはこうある。

人生は大変だ。大変なのが人生だ。だけど、あなたはその困難を必ず乗り越えられる

 

何かのきっかけで聖書の神を信じ、やがて洗礼を受けた人が、『神を信じたら人生が楽になると思っていたら話が違うじゃないか。なぜ私にこんな大変なことがふりかかるんだ』と憤慨し落胆する。よく聞く話だ。

 

残念ながら聖書には『神を信じたらすべてがうまくいく』とは書いていない。むしろはっきりとこう言っている。

『あなたにはこの世で苦難がある。試練がある。迫害がある』

と。

 

だが希望はその先にある。『コリントの信徒への手紙』で、パウロはこう言った。

『あなたが耐えられない試練を、神はあなたに与えない。それだけではない。試練がある時には、それを乗り越える為の道も必ず一緒に備えられている』

 

困難にぶつかった時、『どうして私がこんな目に遭うんだ』と堂々巡りの問答をしても無駄だ。やめよう。そうではなく、すでに用意されている逃れの道、解決策を探そう。決してあきらめない。必ず見つかる。あなたはそれを乗り越えられる。

 

『聖書』

『あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている』。(ヨハネによる福音書16:33)

 

開けてもらうために門を叩く。開くまで叩き続ける

また本にはこうもある。

開けてもらうために門を叩く。開くまで叩き続ける

 

求めなさい。そうすれば与えられる。ポジティブ思考の代表選手のような言葉だ。これは、逆にも読める。求めなければ与えられない。探さなければ見つからない。門を叩かなければ開かれない。

 

(中略)旧約聖書にこんな話がある。イスラエルの王ヨアシュが預言者エリシャのところに来て、苦しい戦いの勝利を願った。預言者は王に弓を手に取って矢を射る様に言うが、王は3回で止めてしまう。その結果、4回目の戦いで敗北する。矢を射続ければ勝利を得られたのに、途中でやめてしまった。途中であきらめると、望んだものは得られない。

 

(中略)求め続け、探し続け、叩き続ける。カギは『続ける』こと。

 

『聖書』

そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門を叩きなさい。そうすれば、開かれる。(ルカによる福音書11:9)

 

聖書だろうが論語だろうが、説くことは同じだ。

 

一時的な失敗は永久的な失敗ではない

指紋認証などのシステムを開発し、35歳になる前に会社をマイクロソフトに売却し、巨富を得た、斎藤ウィリアム浩幸の著書、『ザ・チーム』にはこうある。

セキュリティ分野への進出

 

相当高いハードルだったが、それはいつものことだ。われわれには過去に積み重ねてきた失敗の遺産があった。ソフト、ハード、デバイスドライバー、画像処理、暗号のスタッフと技術の蓄積である。

 

また、60年間に全世界で累計3000万部の記録的ロングセラー、ナポレオン・ヒルの著書、『巨富を築く13の条件』にはこうある。

一時的な失敗は永久的な失敗ではない

 

大多数の人は、たった一つの計画を立てて、それに失敗すると、自分には才能がないのだと諦めてしまい、代替案を作ることさえ放棄し、失敗のまま終わってしまう。”インテリ”と呼ばれる人に金運がなかったり、あるいは独立しても成功しないケースが多いのは、計画そのものに無理があるからだ。そして、二度と挑戦しようとはしないからである。

 

たとえ失敗したとしても、成功につながる一時的な失敗は、決して永久的な失敗につながるものではないことを忘れてはならない。失敗したというのは、あなたの計画が不完全であったということだけなのだ。そのようなときはすぐ別の計画をたてて、何度でもやり直せばよい事なのだ。

 

トーマス・エジソンは、白熱電球を完成させるまで、一万回も実験に失敗している。つまり、彼が実験の成功に至るまで、実に一時的な失敗を一万回も繰り返しただけに過ぎないのである。一時的な失敗ということは、どこかにちょっとしたミスがあったというだけのこと。私たちは失敗から、そうした教訓と知識を学び取らなければならない。

 

白熱電球

 

エジソンは一万回どころはない。数万回以上の失敗を繰り返し、だが、『それは失敗ではない』と言った。もう、これを淡々と受け入れるのだ。

 

『わあ、すごいなあ、やっぱりエジソンは』

 

とかいう、意味のない発言を今すぐに止めるべきだ。なぜ彼をまるで違う部類のような人のように見ている。

 

粘り腰で取り組もう

また、『『中国古典』の教え』の『孟子』にはこうある。

粘り腰で取り組もう

 

仕事を成し遂げるのは、井戸を掘るのと同じようなもの。いくら深く掘っても、水脈に達しないうちに止めてしまったのでは、井戸を捨てたも同然である。

 

諦めてはならない。決して、決して、決して。

 

レジリエンスとグリット

また、PRESIDENT、2015.1130号にはこうある。

ノーベル賞受賞の背景にあった『レジリエンス』

 

レジリエンスとは『逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス』のこと。(中略)『誰でも失敗や逆境には直面します。すぐに心が折れて投げ出したり、逃げ出したりする人がいる一方で、ストレスに負けない人や困難に打ち勝つ人がいます。大村先生(2015年ノーベル医学・生理学賞受賞、大村智)はまさに後者の代表』

 

(中略)『大村先生は、レジリエンスの高い人が多く持つ気質であるグリットも抜きんでていると思われます。

 

グリットとは、心理学の研究で、達成困難と思える長期の高い目標に向かって、熱意と粘り強さをもって、不屈の精神で根気強く努力をつづけられる性格的な特徴を表す。各分野の専門家や識者がプレゼンする人気のトークライブ『TED』で、アメリカの心理学者、アンジェラ・リー・ダックワース教授がプレゼンした動画である『成功のカギは、やり抜く力』は700万回以上再生されている。ここでも『やり抜く力=グリット』がキーワードとなっている。

 

 

失敗したと思っても絶対に諦めてはならない。そもそもそれは、『失敗』ではなく、『糧』であり、『基礎』なのだから。基礎工事をしない建築物は崩壊するのである。

 

 

 

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