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フランスの哲学者ルソーもあがり症(社会不安)だった

偉人にもあがり症っていたの?

たくさんいるはずです。例えば、フランスの哲学者ルソーもあがり症(社会不安)でした。

先生

偉人の中にも様々な病気を抱えている人はたくさんいるよ!病気やケガ、差別に虐待、貧困に迫害と、ひどい経験をしているもんさ!
偉人が恵まれた人って思うのは間違いっすね!

ハニワくん

300年以上前からあがり症は存在していた

フランスの哲学者、ルソーは、著書『告白』にこう書いている。

徒弟時代、私はよく菓子や果物を買いに行った。ところが菓子店の前にやってくると、店の女たちに笑われているような気がしてどうしてもなかに入れない。果物店の前でもそばにいる若本達にじろじろ見られているようで、思い切って買う勇気が出ないのだ。

 

 

あがり症というものは、随分前から存在していたようだ。しかし、それが精神疾患として認識さえるようになったのは、最近のことなのである。20世紀初めのフランス人精神科医ピエール・ジャネは、1909年の著書『神経症』のなかで、社会恐怖についてこう書いている。

人が恐怖を感じるすべての状況に共通する特徴、それは、他人と相対していること、大勢の人達の前にさらされること、そして人前で何かをしなければならないことである。

 

それは結婚恐怖もそうだが、教師、講演者、使用人、管理人たちが感じている恐怖もそうだ。これらの恐怖は、彼らが置かれた状況をどうとらえるか、その状況でどのように感じるか、によって生まれてくるのである。

 

先生

ルソーは1700年代を生きた人だからね!300年以上も前の人でも、社会恐怖やあがり症に悩まされていたということだ!だけどまあ、書面に残っているものだけが真実じゃないから、それよりも遥かに昔からあったかもしれないね!
たしかに!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 300年以上前からあがり症は存在していた。

『アウェイのホーム化』

つまり、その置かれた状況が、別に『ホーム』だと思えば、『アウェイ』にはならない。スポーツの世界でアウェイといえば敵地のことだが、こういう時、人は往々にして最高のパフォーマンスは出にくい。いつもよりも悪いパフォーマンスになりがちだ。

 

それは、アウェイだからだ。無駄な緊張をし、余計なストレスがかかるからだ。脳波に乱れが出て、心に隙が生まれる。こういった『揺らぎ』が人間のパフォーマンスに影響を与えるわけだ。

 

 

何百人の前でスピーチをすることも同じだ。いつもとは違う雰囲気。いつもは誰も自分のことなどを見ないのに、今日はこんなに大勢の人が自分に注目している。これは『アウェイ』だ。ホームではない。従って、いつもとは違う自分が出てしまう。いつものように自然に振る舞うことは出来ない。そう思い込んでしまうわけだ。

 

だが、それでも脳科学者や経験豊富な人、セルフマネジメントが上手い人などは、その状況を『ホーム』だと思い込むことが出来る。なぜなら、『アウェイこそが自分の成長に最もふさわしい舞台なのだ』ということを、彼らは心底の部分から、知っているのである。

 

つまり、その状況を『敵視』していない。ということはその舞台は、『アウェイ』ではなく『ホーム』になる。

 

先生

人はアウェイ(敵地)にいると感じると、何もない場所でつまづいたりしてしまうものだよ!だけど、ホームにいると感じると思う存分行動することができる!だとしたら、『アウェイのホーム化』が出来たら、あがり症も治る気がするよね!
考え方は本当に重要っすね!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 『アウェイのホーム化』が出来たら、あがり症も治る。