Contents

うつの原因は自分の奥底にあるその『カギがかかっている箱』の中にある

うつ病の原因ってなに?

色々ありますが、例えば、自分の奥底にある『カギがかかっている箱』の中にあるものにヒントがあるかもしれません。

先生

うつ病の原因は色々あるけど、今回考えるのは自分の奥底にある『カギがかかっている箱』についてだよ!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

鍵のかかった箱

 

これらの記事と併せて考えていきたい。もちろん、様々なケースがあるからこの例だけではない。だが、今回のテーマは『うつの原因は自分の奥底にあるそのカギがかかっている箱の中にある』だ。

 

 

永藤かおる氏の『うつな気持ちをときほぐす勇気づけの口ぐせ』にはこう書いてある。

『それは自分の心の中の、いちばん見たくない、認めたくないダークサイドを見つめることにほかならず、何年も何年も生ごみを捨て続けて、ずっとぴっちり蓋をしておいた大きな箱を除くような気にさえなりました。』

 

この言葉はピタリ、私が部下が入社してから再三再四言い続けていた言葉と同じ言葉だった。

 

私が言っていたのはこうだ。

いいか。内省というのは、潜ることだ。お前が今まで積み上げてきて、ツケとして溜めてきたヘドロが詰まった井戸のような中に入って、それらのヘドロを掃除するということだ。その中に埋もれた、カギがかかった箱がある。その箱を開けられたとき、お前の人生の足を引っ張り続ける要因が何かがわかるだろう。

 

これについての更に詳しいイメージは、内観と『思い出のマーニー』を見ると良いだろう。

 

 

例えば、『自分をうつと認めないことは、うつ病である証拠だ』で書いた私の母親のケースで考えた場合、母親が信仰を求めた理由が明確に書かれていない。それは、私が別に一度もそれを詮索しなかったからだ。

 

母には母の理由があったのだろう。たとえば私と兄の前にもう一人子供がいて、それをおろして死産させた、という話は聞いた。それだけでも、母が信仰を持った理由としては十分だと考えることが出来る。

 

 

しかし、『自分から我々子供にそれを話していない』という事実がこの話のカギとなる部分だ。なぜ母は信仰を持つようになったのか。必ず最初の理由があるわけだ。親や祖父母から続いたものではない。母の代で、キリスト教という発想が出て、それを守ることになった。一体、何があって、どんな理由で彼女はこの信仰をひた守ることになったのだろうか。

 

先生

人が自分の心底に目を向けないっていうのは、どういう心理が考えられるだろうか!やっぱり、『目を向けるのが億劫』なんだよね!害虫や生ごみ、異臭がするような汚物を見たいと思う人はいない。
たしかに!

ハニワくん

先生

だけど、僕だったら逆に、『自分の心の中にそんな汚物があるなんて!』って思って、すぐにでも掃除に取り掛かるけどね!
この章のまとめ
  • うつの原因は自分の奥底にある、そのカギがかかっている箱の中にある。

心に闇を抱える人間の気持ち

私の部下の場合は、幼少の頃に事故で兄を亡くしている。以来、彼の家族の中には被害者意識が蔓延し(事実被害者であることがやっかいだが)、彼は『生きているだけでいい』という育て方をされ、主体性のない、甘えた馬鹿に成り下がってしまった。

 

 

そしていまだにその甘えは彼の芯の芯にまで染みついていて、まるで、豚骨スープのように、煮込んでも煮込んでも甘えがカス汁が出て来る毎日だ。そんな時間が、何ともうすでに8年も経ってしまったのである。

 

彼はいつまで立っても人生に主体性を持てない。何かに熱中し、燃えることが出来ない。だから仕事では中途半端な結果しか出せず、売り上げは低い。給料も低いから、ぞんざいな生活態度になる。すると、また仕事がぞんざいになる。これが『悪循環』でなくて、なんというだろうか。その生活が、8年繰り返されているのだ。

 

心に闇を抱える人間の気持ちはよくわかる。私自身がそうだったからだ。だが、その解決のカギは、一体どこにあると思うだろうか。どこかの山の頂上だろうか。それとも、深い深海の底の沈没船の中だろうか。

 

 

いや、後者の方はあながち否定はできない。そうだ。『潜る』のだ。答えは深い深い、心の深海にある。

 

先生

心の深海という表現は、思いついてから15年以上が経つけど、未だに色あせないよ!つまりそれだけ真理に近い言葉が頭に思い浮かんだんだ!何しろ『真珠』は深海にある。それを手にできるのも、深海に潜ったときだけなんだ!
つまり、心の闇を明らかにし、カギをかけて自己防衛した事実を真正面から受け止め、その中に入っている真珠の光を手にするんすね!

ハニワくん

先生

そう。その光は、自分だけの光だ!全ての人を平等に照らす太陽の光とは違い、自分だけをいつでも好きな時に照らしてくれる光だ!
この章のまとめ
  • 答えは深い深い、心の深海にある。