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うつの原因『子供の独立』。子供に対する愛情と執着

子供が独立してうつになる理由ってなに?

育児と教育の違い、執着と愛情の違いを理解していないからです。

先生

恋は奪うもの、愛は与えるもの。子供に恋することはないけど、あるとしたら『エゴ』、つまり執着だね!愛があるなら相手に与えられるはずだ!何の苦痛もなくね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

育児と教育の違い。執着と愛情の違い。

うつ病の克服に最も重要なキーワード『重荷を取って軽くする』

うつの原因『結婚』。マリッジブルーの考え方

うつの原因『昇進』。責任の増大と目的の達成

うつの原因『引っ越し』。過去の記憶の否定と執着

 

と併せて考えていきたい。

 

これは、『うつ病の改善に為に薬よりも重要な事実があることを知る 』 にも書いたが、人間は、『自分が本来望んでいる理想像と現実の不一致』が心理的ストレスを感じる生き物なのだ。ということは、『自分が本来望んでいる姿』が、子供が独立する現実とはかけ離れているということだろうか。

 

 

答えは、うつになるなら、Yesである。

 

つまり、ならないなら、Noだ。ならない人もいるのである。従って、別に『子供が独立する=うつになる』という図式は必ずしも成り立たない。『1+1=2』という図式は成り立つが、この図式は必ずではないのである。ということは、そのどちらかに問題がある。

 

  • 子供が独立する
  • うつになる

 

ということのどちらかだ。前者は『子供側』に責任があるような言い回しだ。後者は自分の心に問題があるという言い回しだ。普通、責任ある大人として考える時、子供と大人、そのどちらに責任があると考えられるだろうか。

 

独立するなんて許さない!

 

という親を傍から見た時、9割以上の人間がその発言に首をかしげることになるだろう。愛情があると言いたいのはわかるが、どうも愛情と執着の違いを理解していないらしい。

 

 

先生

育児と教育は違うし、愛情と執着も違うよ!その違いをよく理解することができれば、もう半分以上解決したようなものだね!理解できないままでいるならば、残念ながら一生この問題は解決しないよ!
一生っすか!

ハニワくん

先生

僕の周りにも20、30年以上の間、その違いを理解できていない人がいるからね!間違いないだろうね!
うーむ!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 人間は、『自分が本来望んでいる理想像と現実の不一致』が心理的ストレスを感じる生き物。
  • 育児と教育は違うし、愛情と執着も違う。

『子供は独立するもの』という初期設定があるかないか

『何もかも私が面倒を見るからそれでいいの』と豪語したとしよう。では、自分が途中で死んだらどうする?まさか、自分が事故死したり、病死したり、あるいは子供よりも早く死なないとでも思っているのだろうか。そうなったとき、完全に親に依存したそこにいる子供は、親の死後、どういう生き方をすることになると想像できるだろうか。

 

まさか、『私が生きている間の話をしているの。死んだら私はいないんだからどうでもいいのよ』と言うつもりではあるまい。そんな発言をする人間は、親を語るな。

 

『可愛い子には旅をさせよ』。自分の子供が本当に可愛いなら、自分一人で生きていける実力を身につけてもらうために静かなる援助に回るべきである。間違っても、『あなたは生きていればそれでいい』という、歪曲した愛情を注いではならない。

 

ある女性有名歌手は、自分の子供が門限を破ったら完全にカギをかけ、庭で寝させて、朝は制服を庭に投げて冷たく突き放したという。そして、男は強制的に18歳になったら家を出て自立させ、家賃などの支援こそはするが、後のことは一切面倒はみないという。

 

『家賃の支援をする』時点で、そこには親としての愛情が垣間見え、それが逆効果になってろくでなしになる可能性もあるが、そこは、心底にある愛情が伝わったのか、息子はその後、立派な歌手として成功することができた。

 

 

彼女は最初から、『子供は独立するもの』という事実から目を逸らしていなかった。当然、心配をしている。だから家賃等の面倒を見るのだ。だが、心配と執着は違う。そこにあったのが執着ではなかったため、彼女は子供が独立しても、肩の荷が下りただけでうつにはならなかった。なぜなら、最初からそれが自分の初期設定だったからだ。

 

先生

最初から『こどもが巣立つのを夢見ている』くらいの考え方がなければならないね!子供の人生は、育児が終わった段階で『教育』に入らなければならない。それは思ってるよりも早い段階なはずだよ!それが出来ずに子離れできない人は、うつになる覚悟を持つべきだね!
執着していればいるほど、それと引きはがされることになるとき、苦痛を感じるものっすもんね!

ハニワくん

先生

言っておくけど、ストーカー殺人だってそういう『愛情と執着の違い』を理解出来なかった人間のやった末路なんだ!加害者だって、加害者なりに動機があったわけだからね!
この章のまとめ
  • 『私が生きている間の話をしているの。死んだら私はいないんだからどうでもいいのよ』という発言をする人間は、親を語るな。
  • 最初から『こどもが巣立つのを夢見ている』くらいの考え方がなければならない。