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アウグスティヌス『葬式は、死者に対する務めというよりは、生者に対する慰めである。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

私はこの見解について、まったく同感である。

 

孔子の超訳記事にも、

孔子

 

ブッダの超訳記事にも、

ブッダ

 

こう書いているが、彼らの言葉を、独断と偏見で超訳し、顕著に歪曲はしていない。例えば孔子は、

『自分の先祖の霊でもないのにペコペコ頭を下げて拝むのは、信心深い行為をしているのではなく、 あわよくばご利益を得ようとの下賤な行為だ』

 

と言っていて、私と同意見を持っていたのである。そしてこうも言う。

『葬儀は、形式を整えるよりは、心から哀悼の意を表すことが肝心だ』(八佾第三-四)

 

あるいはこうも言っているのだ。

『死者の身内は哀しみで食事も喉を通らないほどなのだから、そのそばでは、パクパクものを食べるのは控えた方がよい』(述而七-九)

 

これは事実なのである。例えば、人が死んだ。その死がとても、悲しかった。その死体を埋めて、それだけではあまりにも無残で、可愛そうだと思った。自分の心の整理もつかなかった。明日、あげようと思っていた洋服や、アクセサリーや、本があった。毎年楽しみに食べていた、食べ物があった。大切にしていた、写真や、愛用品があった。

 

だから、彼、彼女のその墓場に、それを備えてあげようと思った。そして、その墓の前で皆で輪になって、歌を歌って、滞りなく、あの世に送ってあげようと思った。そしてそれが、とても清々しい経験となった。すると、それが慣習化するようになった。人が死んだら、『お供え物』をして、『聖歌』を歌うようになった。

 

私は、その端緒となった『最初』の『自然発生』は、とても良い事だと思う。しかし、それが慣習化し、葬式で、あくびをして、終わった後の寿司のことを考えている、事務的な人間がいることは、とても悪い事だと思う。だから私は、ある日から、冠婚葬祭の儀式を行うのをやめたのだ。

 

イチローは、震災のときに、その復興を応援する形を取った野球界に対し、こう言った。

 

死んだ人の為に出来ることは、彼、彼女らの命を、人生を尊重することだ。それを考えて儀式に辿り着いたならいいが、『儀式をしなければならない』という事務的な考え方で、その最中に一人でもあくびをして、終わった後の寿司のことを考えている人間がいるなら、そんな儀式などやらない方が良い。

 

よく、『身内だけでひっそりと』と言うが、あれでいいのだ。それが最善の形なのだ。その、集まった最低限の人数こそが、少数ではあっても、真の死者の理解者。そこにいる人間なら、死者を必ず尊ぶことが出来る。死者の為にやらなければならない。生者の都合の為に、死者の命を弄んではならないのだ。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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