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村上龍『絶望した時に発狂から救ってくれるのは、友人でもカウンセラーでもなく、プライドである。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

運営者

考察

私が『絶望』の名に相応しい時間を過ごしたのを思い出すと、今は全くなく、昔はたくさんあるのだが、その中で最もということであれば、がんじがらめの束縛に追い込まれた、ある17歳の夏の夜である。数ある失敗や挫折、困難や試練の中でも、最も(逃げ出したい。そうしなければ死んでしまう。)と思った時だった。それは村上龍の言う様に、本当に、

 

(脱出できないなら、発狂して狂うしかない)

 

という状況で、精神が崩壊するまでに、そう時間はかかりそうも無かった。全容は書けないが、例えば、

 

  • 耳元では常に大嫌いなあの『蚊の羽音』
  • 消せない電気の明かり
  • お先真っ暗な将来
  • 清潔好きな私が風呂に入れないというストレス
  • エアコンの効かない部屋
  • 猛暑で寝付けず、着衣を乱してはいけない環境
  • 自分が犯した無責任な罪
  • 根底に抱えている家族、宗教の問題

 

出口が無かった。

 

クリスチャン

 

脱出口が無かった。

 

本当に、発狂して現実から目を逸らし、気が狂う寸前だったと言っていい。

 

だが、私の気は狂わなかった。

 

そして気が付いたら私は、もう数年以上手に触ることも無かったペンと、一冊のノートを手に取り、自分で今考えていることを書きなぐり始めた。それは例えば、この記事の冒頭に書いたような内容で、後で知ったが、それは『内省』と呼ばれるものだった。私は『逃げる』のでもなく、『狂う(目を逸らす)』のでもなく、『向かい合って解決する』という、最も途方もない道だが、しかし『最短の距離』を歩く選択肢を選んだのだ。

 

距離

 

その選択肢を選ばせたのは、間違いなく人の意見ではなかった。人の意見など絶対に聞けないのが、私だ。しかし、この世に一人だけ話を聞ける人物がいたのだ。

 

それは、私だった。

 

私がそれまでの半生でやってきたこと、築き上げてきたことなど大したものではないが、しかしその中で確かに光り輝いて、今もその輝きを失わない『確信的なもの』があった。

 

私は、その数少ない確信的なものの光に導かれ、内省を進めていた。するとその内容は、『自分以外の全ての存在が間違っているのだ』という考え方を戒めて修正する内容になっていて、『いや、自分の心構えひとつで、幸にも不幸にもなるかもしれない。』という人生のヒントが詰まっていたのだった。それが私が『インサイド・アウト』についての片鱗を見た、最初の経験だった。

 

『アウトサイド・インではない。インサイド・アウトだ。』

 

次の日私は、本棚にある心理学の本を手に取っていた。当時、漫画しか読まなかった私が心理学の本を手に取ることなど、異常事態だった。しかし、人の意見を聞けない私は、本を読んでそこからヒントを得て、自分なりに解釈していくしか『脱出』する方法がなかったのだ。すると本には、意外なほど叡智がたっぷりと詰まっていて、自分の人生で疑問に思っていたことを、みるみるうちに解決する、たくさんのヒントを教えてくれたのだ。

 

今の私がいるのは、『あの時の絶望』と『叡智』のおかげである。それと、ほんの少しの勇気だ。しかしその勇気(自尊心)を植え付けてくれたのはもしかしたら、私が当時心底から嫌っていた、両親の愛情なのかもしれない。

 

両親

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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