名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
『教育』に真剣に向き合った人間なら、全員この言葉の前にひれ伏すことになるだろう。まさにその通りだ。それしか抱く感想はない。もし違う感想を抱く者がいるのであれば、それは『教育』を知らないだけだ。
したことがないのだ、『教育』を。
例えば、私の会社に入社した人間の一人は、重度の『吃音症』が発覚し、ADD(注意欠陥障害)にも似た態度を改めることが出来ず、何度約束しても、その約束を1時間後に簡単に破るような、そういうところで何年も足踏みをしていた。
ある日彼はうつむきながらこう言ったのだ。
…この言葉を言われた指導者、教育者は、一体どうすればいいだろうか。私はその時、彼の周りだけ時空が歪んだような錯覚を覚えた。それはもしかしたら、そこから始まる彼との長い長い試練の旅へと続く、目に見えない歪んだ入口が出現した瞬間だったのかもしれない。
だが私が生きてきた半生も、その直面している現実に負けないくらい、波乱万丈なものだった。だから自分に言い聞かせることが出来たのだ。
いつか必ず、この経験が糧になり、むしろ自分の人格や、会社、そして相手の人生という器の底上げだったと思う日が来る。その為には、絶対にここから目を逸らし、屈してはならない。
あれから更に数年が経った。もちろん今もまだ、その教育の途中だ。来る日も来る日も、助言し、説教し、言い聞かせ、奮い立たせ、戒め、道標をして、毎日という一歩を踏み続けている。ネガティブブラックホールをも打ち砕くポジティブビッグバンの精神が教育者には必要なのだ。森信三の言葉がどこまで自分の芯の芯に染み渡るか。私は、それでその人の『教育者』の価値が決まると確信する。
追記:2017年4月。この記事から更に数年の月日が経った。彼に責任を持たせるために会社の社長をやらせようとするところまでいったが、その会社は廃業することになった。私の責任でもあるし、彼の責任でもある。
だが、一つだけ言えることは、どちらかが屈し、人生を主体的に生きることをやめたら、そこで全てが終わってしまうということである。諦めなければ必ず道は開ける。三歩進んで二歩下がってしまう彼だが、それでも一歩は進んでいるということから目をそらさず、今後も岩壁に刻み込む力強さで教育をするのみである。そして当然、自分自身も生きている限り成長から目を反らすつもりはない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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