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アンディ・ウォーホル『人はいつも、時が物事を変えてくれると言うが、実はそれはあなた自身で変えなくてはならないものなのだ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

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考察

例えば86歳になる私の祖母は、私に2年前、傲慢不遜な態度を取り、それで私の『それまで我慢してきた堪忍袋の緒』を切ってしまった。実に、数年間、数にして10回を優に超える中、祖母は私の尊厳を無視し、自分の見栄と虚勢にしがみついた、まがまがしくも無様な、『執着』に支配された醜い行動を、実の孫に取り続けたのだ。

 

ひどいのはそれなのに、表面上は『何事もなく、順風満帆にいっている』という態度を取るところである。そこで悪循環が起きていたのだ。越権的であり、高齢者とか、戦後を生き抜いたとか、そういう特権を乱用していたのである。私は、この祖母が最後の祖父母になるということもあり、父が亡くなった時に何もできなかったこともあり、ひたすら(余生も短いし、耐えるのが愛だ)と、耐えていたのだが、とうとう積み重なったものがその行動によって爆発し、私と祖母は今、『半確執状態』になっている。

 

ひどいのはその後の祖母の行動で、裏で妹に、『それは悪いことしたね』と非を認めたのにもかかわらず、私への謝罪が一言もなく、あったのは、自分のその越権的な性格を変えることなくクリアできる手段、つまり、金を使って、ちょっといい肉を買ってきたり、弁当を買ってきたり、菓子を買ってきたり、あるいは、甲高い声を出して媚を売ってきたりという、私が最も嫌いな対応の仕方だったことだ。

 

 

天才軍師、小早川隆景は言った。

 

私はこのタイプだ。私は、母にこう言っている。

 

俺がこうなったらもう絶対に無理だぞ。テコでも何をしても、絶対に動かない。

 

そして同時にこう言っている。

 

だが、謝罪をするなら、一瞬で赦す。しないなら、一生許さない。

 

『赦す』と『許す』にしているところもポイントで、赦し、というのは、愛を持ってそれを容認するということ、許し、というのは、その行為を認めるということ。従って、私はそれを『許す』ことはない。なぜかというと、私が、子々孫々にこれから間違えた教えをしないためだ。私も含めた先祖たるもの、子々孫々に間違った教えをしないことは責務。もちろん、自分がこの人生でしでかした不正や不祥事、失敗も、全て『許す』つもりはない。

 

そもそも、その越権的な性格を変えることなくクリアできる手段を選択している時点で、そこに『愛』は無いし、私がそれを『容認』してしまうことは、『愛』ではない。私は、残り少ない祖母の人生で出来ることは、『見て見ぬフリではない』ことだと、判断したのだ。長い思案の上で。

 

祖母は未だに、『ほとぼりが冷める』のを待っている。自分を変えて、相手に尽くすことを考えていない。我慢し、耐え忍び、時間が経ち、相手のほとぼりが冷めれば、戦争や、息子の精神分裂病と同じように、いつか自分が『解放』されるときがくる。そうしたパラダイムが、根付いてしまっているのだろう。だとしたら悪いのは戦争であり、病気だ。祖母だけのせいではない。しかし、私よりも55歳も年上の人間が、私に偉そうに指示をするのであれば、私以上の信念と理念と哲学を持っていなければならない。私以下の人格レベルで私に意見をすることは『偉そう』だ。

 

偉そうな人に、偉い人はいないのである。偉くなりたいのなら、見て見ぬフリや、怠惰に走るのではなく、余生の時間をもって、より高潔な人格に昇華するべく、努力するべきである。私は祖母に、最後の『無言の教育』をしているつもりだ。そしてこの決断に私は悔いを残さない。時間は確かに色々なことを解決させる。だが、それでも頑なに閉ざされた門を開くためには、自分の勇気ある一歩を、カギにしなければならないこともある。

 

追記:これから2年後、祖母は私に謝罪した。詳細は、

 

『人間の知性の高さと器の大きさは、受け入れなければならない事実に直面した時の、受け入れる時間の長さに反比例する。』

 

この記事に書いた。88歳の時だった。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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森鴎外『一々のことばを、はかりの皿に載せるような事をせずに、なんでも言いたい事を言うのは、われわれ青年の特権だね。』 ツルゲーネフ『子供は空を飛ぶ鳥である。気がむけば飛んでくるし、気にいらなければ飛んでいってしまう。』 ジョージ・ハーバート『何も知らないものは何も疑わない。』

 

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