名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
感情は誰にでもある。誰にでもあって、それがないならそこに『人間』はいない。クールな人とか、素っ気ない人は腐るほどいるが、感情がない人間など存在しない。そのうち、『嫉妬が最も絶対的』というのは、正しいだろうか。キリスト教の7つの大罪で考えると、
- 傲慢
- 強欲
- 暴食
- 色欲
- 怠惰
- 憤怒
- 嫉妬
と、このように確かに『嫉妬』が入っているが、同じくらい、他の6つの感情も、普遍的であり、甚大な影響を人間に与えているように見える。だが、『絶対的』であるかどうかを考えるのであれば、確かに『暴食』や『色欲』、『憤怒』などはそれに当てはまりそうにない。だが、同じくらい『嫉妬』も別に、当てはまりそうにない。
だが、コンドルセは言った。
そこに詳細は書いたが、行動経済学者ニック・ボーダヴィーの著書、『幸福の計算式』にはこうある。
(省略)一方デューゼンベリーは、個人の消費活動は、自身の抽象的な生活水準よりも隣人と張り合おうとする気持ちに左右されると主張した。(中略)『隣人と張り合う』ためにお金をより多く使うようになると言う考えは、当時の主流派経済学にとっては受け入れがたいものだった。人々の選択が他人の行為によって大きく左右されるという考えは、多くの人にとっては突飛で非合理的だと思われたのだ。私はホンダ車が好きで、買う余裕があるから、ホンダ車を買ったのだ。─隣人がホンダ車を持っているから、自分も持っていないと不幸になるから、ではない!
ここまで考えると、『嫉妬』の力に無意識に支配されている自分がいる可能性がある、ということを思い知ることになる。アメリカは日本と比べ、人は人、自分は自分という、つまりここでいう『相対所得仮説』の逆、『絶対所得仮説』の考え方が根付いていると言われていたというのに、日本もアメリカも関係なく、人は無意識のうちに『相対所得仮説』に該当してしまっている可能性があるというのだ。
私の母親も、ずーっと『ブランド物は嫌いだ』と言っていたから、本当にそういう人なのだと思って20何年も考えてきたが、ある日妹にブランド物の財布をプレゼントすると、
などと言い出して、その財布を共同使用することにしてしまった。その瞬間、母親の隠されていた本性が露呈したのだ。彼女は本当は高い物が好きだったのである。事例はそれだけではないから、これは間違いないことだ。
だが母は、敬虔なクリスチャンという自分の立場も手伝ってか、それを我慢していたのだ。ひた隠していた。本当は、心の中で、他者に対する『嫉妬』の気持ちが渦巻いていたのである。『金があるにこしたことはない』という気持ちが本性だったのである。私も正直『嫉妬』はするし、その嫉妬の気持ちをエネルギー源に変えているわけで、だとしたらやはり、ドストエフスキーの話は有力だ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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