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考察
まさしく渋沢栄一は、『論語と算盤』という本を書いている。この本で私は、私にとって極めて重要な叡智の一つを得た。
孔子は言う。
これは超訳だが、孔子は同じことを言っている。『義』を軽んじて、『利』にそれを傾けることは、自ら破滅と、淘汰を呼び込む行為に等しい。『義利合一』を守れない人や企業は、必ず淘汰される。
私が得た叡智は、『義利合一』の概念である。私はかつて、『義』だけで人が生きていけない理由がわからなかった。極めて幼少時代だ。その疑問が頭をよぎったのは車中。そこにいたメンバーにその質問を投げかけ、
と言った、一つ年上の従兄弟のことは全然いい。何しろ彼もまだ子供である。但し、その車を運転している祖母が取った『無視』という行動は、いささか、教育上良くない。
念のため言っておくが、その10数年後に改めて聞いても祖母はほぼ無回答に等しい回答しかしなかった故、その時が、『子供相手だから』という理由で無視をしたわけではないことが確定している。その幼少時代から数年後、私は逆に、『拝金者』になっていた。大検の試験に落ち、しかし40万の追試料金を払い、すると同じ問題を受けることが出来、大検に合格することが出来たのだ。当時、対して勉強にやる気を出せなかった私は、この一連の経験に妙な違和感を覚えた。
あるいは、当時目指していた弁護士になる為、大学、大学院に行くとなると親に金を借りることになるわけで、『宗教を強要する親』にこれ以上借りを作りたくなかったこともあった。私は、
(結局、金か。それが自由な人生の、カギか。)
私はそう考えて、そして拝金的になったのだ。しかししばらくすると、その拝金的な人生にも『歪み』が起きるようになった。どうも、そういう生き方をするときに『周りにいる人間』や環境に、これまた『違和感』があったのだ。だが、なまじ金があるから、それでその違和感を隠蔽し、来る日も来る日も、倫理を問わずに拝金的な人生をひた走った。
だが、やはり人生を前に進めれば進めるほど、その『違和感』が増幅して、見て見ぬフリをすることが出来なくなったのだ。そんな時、渋沢栄一の『論語と算盤』を読み、孔子と孟子の教え、『義利合一』の概念を知った。私は感銘を受けた。
(義を追いながら、利も追っていいんだ。)
そう、納得したものである。私はまだまだ青い故、これ以上話せることは無いが、今後、この概念に出会ったこと、そしてそれに至る過程を、私は一生忘れることはないだろう。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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