名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
フランスの哲学者、アランは言った。
作家、伊集院静は言う。
フランスの貴族、ラ・ロシュフーコーは言う。
作家、村上龍も、
『自分が欲しい物が何かがわからない人間は、何も手に入れることは出来ない。』
と言っているが、これ以上、私がここに書き加えることがあるとしたら、かつて現実逃避宣言をした、吃音症を抱えた、被害者ヅラをした当社の部下の話だ。彼の兄は、確かに事故死した。幼少の頃にそれを通して受けた精神的ストレスは、甚大なものだっただろう。そして親は、残された彼を含めた自分の子供を、過保護とも捉えられるかのように守ったのも、同じ人間として、理解できる話ではある。
だが、『わかっちゃいるけど、わかっちゃいけない』ということがあるのだ。例えば、いくらかわいそうな運命にある人間だっても、犯罪を繰り返してはいけない。同情の余地はあるが、しかしだからといってそこに特権が生まれることはない、ということがわかるはずである。彼を見ている限り、彼の親は、恐らく彼を、
(ただ、生きていてくれればいい)
として、育てた。しかし彼が当社に来てやったことは、絶対に許されない。遅刻や、お金のぞんざいな扱い、車はサイドブレーキを引かないで駐車し、服装も乱し、失敗した仕事は隠蔽して、電話営業中にガムを噛んで、それを言い訳し、ハッキリ言って、『クソ』だ。血気盛んな私が彼をどう指導したかは、ここに書く必要はない。
しかし、彼は私のその強度での教育に耐え切れず、一度逃亡する。それに、前述したように『現実逃避宣言』をする始末で、『僕は道具でいいです』と言ってみたり、『僕の親は僕の成長が遅れても文句は言いません』と言ってみたりと、相変わらずのクソ人間から、なかなか脱却することが出来ない。
私は、そんな彼と真正面からガチンコで向き合って、もう7年になる。だからこそカントや、ここで出ている言葉が全て、身に沁みてよくわかっている。人間が本当に変わるのは、本当に変わりたいと心底から願った時だ。私も父親が死んだときに内省をするようになったが、私は、その経験者として、その経験をする前に、つまり親が生きている間に、親孝行をしてもらいたいと思って、指導を続けて来た。しかし、このままでは大きな成長なく、彼の親は死ぬだろう。そこで初めて気づく、ということもまた、人生だ。しかし、私は教育者として、経験者として、その死を待つということは絶対にしない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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