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マキャベリ『他人を傷つけねばならぬ場合には、その復讐を恐れる必要のないほど、痛烈にやっつけておかねばならない。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

そうしないと相手は自分の力を見くびってしまうからだ。一見すると冷徹無比に見えるが、しかしよく考えると『傷つけねばならぬ場合には』とあり、別に常として傷つけることを考えるわけではない。『どうしてもそういう場合があるが』ということなわけで、逆に、中途半端にやると、冒頭にも書いた様に相手は自分の力を見くびり、仕返しを企んで、そこでまた不毛な争いが余儀なくされてしまう。

 

負の連鎖を繰り返さない為には、時にマキャベリの考え方が有効になる場合があるのだ。私の話せる話で、まだここに書ける易しいものの中に、部下への教育スタンスというテーマがあるが、私は最初、起業したての頃、部下の気持ちをとても大切にしていて、例えば給料袋に手書きでお礼を書くような、そういう思いで彼らに接していた。

 

しかし彼らは、まだ20代前という若さも手伝ってか、下手に出ていた私の配慮ある行動を逆手にとり、遅刻はするわ、隠蔽はするわで、当社の尊厳を著しく下げるような行動を、ちらほら起こすことがあった。

 

私の会社への思いは特別なものだった。私は彼らのそうした行動が、背信行為であり、会社への侮辱だと捉え、私の彼らに対する教育の強度は、激変していった。『社長はレベルを下げないで下さい』と言っておきながら、少し強度を上げただけで、会社を辞める人間もいた。私が本気を出せば、法律を犯さないギリギリのラインまで、人を追い込むことなど造作もないのだ。

 

何もしなければそもそも問題にはならない。むしろ、報酬を多く取り、そしてそれについて絶対に勘違いせず、切磋琢磨してやっていけるはずだ。しかし、精神未熟な頃は、そう上手くはいかない。従って、自制する自信をなくした人間は、会社を去ることを余儀なくされたのだ。

 

また違う部下なら、私が説教中に『噛んでしまった』というだけの理由で、私の顔をニヤリと見て、揚げ足を取って揶揄しようという態度を取ったので、私は強度が足りないと思って、彼への強度を更に引き上げ、彼もまた、会社から逃げようと画策し、しかし、私が強制的にそれを捕まえ、私を侮辱したことを悔い改めるまで、強度の高い教育を施した

 

つまり、シーンは違えど、私もマキャベリの言う意味がよくわかるのだ。優しすぎても、中途半端でもダメ。彼らが従順になる為には、あるいは企業が在りたい形になる為には、徹底的にそれを叩き込み、断固とした姿勢で上司がそれを貫き、最終的には自分も死んで相手も殺すぐらいの覚悟と気概がなければならない。そうじゃなければ、虚ろな人の心を一つにして、同じ方向を向いて歩くことは出来ない。

 

多様性や基本的人権の尊重は当然基礎に置くが、だからといって遅刻、不正・不祥事の隠蔽をしていいという理由には絶対にならない。天と地がひっくり返ってもそれはあり得ない。やらなければならないときがある。そしてそんなときは、中途半端では効果がない場合があるということだ。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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