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考察
『謙譲』とは、へりくだって、相手に譲ること。自分を低くすることで、相手を高めること。『尊大』とは、いばって、見下すような態度を取ること。つまりこれらは対義語である。
マキャベリは言った。
私がその記事に書いた『タクシードライバーとの一件』はまさに、その『謙譲』と『尊大』の在り方について考えさせられる話である。私は何度、マキャベリの言う様な『謙譲の美徳』でもって、『相手の尊大さ』が助長されたシーンに出くわしたか。
いや、7割ほどは、その美徳について、的確ではなくてもなんとなく理解してくれて、れっきとした評価をしてくれてはいたのだが、やはり3割ほどは、その『謙譲』という表層をそのまま短絡的に受け取って、(パシリの様にヘコヘコしている弱者)とか、(大した実力がないくせに態度だけは一流ぶっている勘違い野郎)とか、そういう風に解釈してしまったのである。
実に残念だった。繊細な私は、何度となく人間のそうした『黒』に触れ、心を土足で踏みにじられ、汚された様な失望感に襲われることがあった。もっとも、私の場合はそれで『鬱』とか『自殺』という方向には絶対に傾かない、『ネアカ』的な性格があったので、そう誤解した彼らは、必ずと言っていいほど私にしたことを悔いているのが現実である。
何しろ、たとえ数十年という時間が経とうが、何が起きようが、私に『ほとぼり』というものはなく、『尊大な態度を取った事実』を謝罪するその日まで、私の『ネアカ』的精神は、断固としてそこを動かない。私の『根』は確かに繊細だが、深く、強く、決して切れることがないのである。しかし相手にはそういう覚悟も根性もない為、相手が必ずぐうの音を吐くのである。
というかそもそも『謙譲な態度』に対して、なぜ『尊大な態度』を取ったのか。全ての原因は、そこにある。
伊達政宗も、
と言ったが、『殺生をしてはならない』と言っている人であっても、時と場合によっては『害虫駆除』をしなければならないシーンがあるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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